西野亮廣がクラウドファンディングのリターン館長日記の内容を!

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この記事は1年前のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の過去記事です。
2019年2月7日

【ここ最近のあらすじ】

地元川西に『えんとつ町のプペル美術館』を建設することになった西野亮廣

その美術館から車で10分のところにある『満願寺』の御住職から、「満願寺を盛り上げて欲しい」と依頼される。

頼まれたら断れない優しい西野は(ウソ。結構な勢いで断る)、満願寺を舞台に新作個展『チックタック光る絵本と光る満願寺展』を開催することを決め、開催費用をクラウドファンディングで集めることを決めたわけだが……はたして集まるのか?

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おはようございます。

珍しく徹夜明けで、このまま早朝仕事へと向かうビジネスマンすぎるカッコイイ僕をどうにかして皆様に届けたい西野亮廣です。

さて。

冒頭の「最近のあらすじ」にもありますとおり、まもなく個展開催費用を募るクラウドファンディングをスタートさせようと思っております。

そのクラウドファンディングのリターンで『館長日記』(6000円)という、『えんとつ町のプペル美術館』が完成するまでの汗と涙の日々を書いた僕の日記があるのですが、美術館建設はそんなにハイスピードで進む案件ではないので、このままだと退屈な日記になってしまいます。

実は、この『館長日記』のリターンは、前回のクラウドファンディングでも出しているのですが、ところが、退屈なハズの日記に対するクレームが届いておりません。

そこには理由がありまして、美術館の工事が始まるまでの間は、僕の新刊の原稿を続々と投稿しておりまして、今は『魔法のコンパス』(2019年文庫版)の原稿をポコポコと投げています。

というわけで『館長日記』というリターンがオススメなのですが、中身が分からないと選びにくいと思うので、今日は中身をチラッと公開します。

ちなみに『館長日記』は6000円となっておりますが、美術館が完成するまでなので、たぶん、3~4年で6000円だと思いまーす。

それでは、どうぞ。

(※話の途中からになっちゃってるけど、そこは雰囲気を汲み取ってくださーい)

【館長日記】

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負けるが勝ち④

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『負け』を挟むことがいかに大切か御理解いただけたと思うので、ここからはもう少し踏み込んだ話をするね。

たとえばキミが「このままじゃいけないっ!」と既存のコミュニティーに限界を感じて、外に飛び出したら、もれなく「村八分」か「魔女狩り」か「理不尽なバッシング」に遭う。

僕もそうだったな。

25歳の頃にテレビ村を飛び出して、今日のような活動を始めた頃にゃ、そりゃあもう、ありったけの石を投げつけられたよ。

「芸人だったら、ひな壇に出ろよ!」

「なんで、芸人のクセに絵本を描いてるんだ!」

と散々。

まいっちゃうよね。

僕の人生を僕がどう生きようが僕の自由だと思うんだけど、世間はそれを許さない。

当時、若手芸人の主戦場は『ひな壇』で、その『ひな壇』に出ないと表明したことに対する軋轢ときたらハンパなくて、話にオヒレハヒレが付いて、いつの間にやら「キングコング西野が『ひな壇』に出ている芸人を批判している!」という文章になっていた。

「ひな壇に出ない=ひな壇に出ている芸人を否定」ではないんだけど、当時は皆、興奮していて、どれだけ説明しても、まるで聞いてもらえなかった。

僕が『ひな壇』に出ない理由は、以下の3つ。

①シンプルに『ひな壇』が苦手だから。

②スマホの画面に合わないから。

③時間を奪われるから。

順に説明するね。

①シンプルに『ひな壇』が苦手だから

日本人は特に「お金=ストレスの対価」というマインドに陥りがちだから、「仕事はツライものだ」「我慢してナンボ」となっちゃうんだけれど、モチベーションというものは自然発生するものではなく、『良い結果』がもたらしてくれる産物なので、基本的には“自分が活躍できる領域”で汗を流した方が、「また次も頑張ろう!」と思えて健康的だ。

能力も向上する。

『ひな壇』には「『ひな壇』こそが自分の活躍できる領域だ」という才人がたくさんいて、そこと向き合うことは得策じゃない。

当然、「『ひな壇』こそが自分の活躍できる領域だ」という人からすると、「リングに上がって来いよ」といったところだけれど、釣られちゃいけない。

昔から戦上手は、確実に勝てる環境を整えてから、相手には「五分五分」に見せかけて戦っている。

時代が変わろうが、ジャンルが変わろうが、これだけは変わらない。

きっとキミの身の回りでも似たような誘いがあると思うけど、誘いに乗る前に、その戦いの条件をよく調べた方がいいと思うよ。

「苦手だからやらない」は立派な戦略だ。

②スマホの画面に合わないから

たぶん、この話は2016年に出した単行本版『魔法のコンパス~道なき道の歩き方~』にも書いたと思うので、答え合わせ的に聞いて欲しいんだけど……

テレビの『ひな壇』の歴史というのは古くてね、僕が知っているかぎりでも1985年に始まった『元気が出るテレビ』で、すでにその形はあった。

ただ、今日のように「テレビをつければ『ひな壇』」という状況じゃなくて、あくまで「テレビの一部」でしかなかった。

その『ひな壇』が一気に広まったのは、2000年に入ってからで、理由はいくつかあるとは思うけれど、僕は「薄型テレビの普及」が大きな理由だと見ている。

あの時、日本中のお茶の間のテレビ画面の面積が大きくなったんだ。

画面が大きくなると、その分のスペースが余るし、登場人物を増やしても、一人一人の動きや表情を見ることができる。

薄型テレビによる画面面積の拡大化は『ひな壇』と相性が良かったんだよね。

ところが、数年後。

時代はスマートフォンを選んだ。

画面が極端に小さくなったので、登場人物が多いコンテンツとの相性はあまり良くない。

こうなってくるとプレイヤーに求められる能力は、「たくさんの中から抜きん出る瞬発力」ではなくて、「一人で画面を持たせられる持久力」になってくる。

今でいうところの『YouTuber』だね。

「面白い・面白くない」という理由じゃなくて、「『ひな壇』はテクノロジー(薄型テレビ)によって誕生して、テクノロジー(スマホ)によって殺されてしまう」と読んだ。

さすがに2019年にこの話をしたら、「たしかに言われてみれば」となるかもしれないけど、10年前は、この理屈が、まったく通用しなかったよ(笑)

③時間を奪われるから

これに関しては、個人の捉え方によって変わってくる問題だとは思うんだけど、「『ひな壇』に参加して結果を出すと誉められる」というシチュエーションが、僕には『参勤交代』に見えちゃったというのがある。

『参勤交代』では、各藩の藩主を江戸に来させて、“『交通費』を使わせて”、各藩の経済状況を弱め、謀反を防げたわけだけれど、『ひな壇』も基本構造は同じ。

『ひな壇』は登場人物が多いため、一人あたりの出演時間がおおよそ決まっていて、その分、『待ち』の時間が多い。

そこで時間を削られてしまうと、謀反にかける時間がなくなってしまう。

「謀反」と言っちゃうと、ちょっと恐く聞こえちゃうけど、「エンタメで超えなければならない相手よりも、エンタメに時間を使わないと、エンタメで超えられない」っていう話ね。

以上の3点が「キングコング西野が『ひな壇』に出ない理由」で、そんなこんなでテレビ村の外に飛び出してみた。

そこそこ納得のいく理由だと思うんだけど、人間には感情があって、理屈だけでは進まないのが世の中だ。

ここから、猛烈なバッシングが始まり、世間的には『負け』『負け』『負け』の烙印を押され続けるわけだけれど、僕、オセロが得意なんだよ。

これらのバッシングを全て利用する方法を教えるね。

その前に、一旦、トイレに行ってきます。

感想:館長日記っていうぐらいだから美術館の建設でいまこんな感じだよという
イメージだったけど1記事にかなり力入れて書いているんですね。
この文章も一部って感じだし。

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コメント

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