ゴッドタンの台本と西野亮廣

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この記事は1年前のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の過去記事です。
2019年2月12日

おはようございます。

「芸人はYouTuberを下に見ている。それを変えたい!」と叫んだのに、『チャンネル登録者数100万人に届かなかったら、芸人を引退して、YouTuberになる』というルールを掲げることで、結果的に「芸人が上、YouTuberが下」という雰囲気を作り出しているカジサックを不思議な目で見ているキングコング西野です。

さて。

今日は『どうなる?オンラインサロン!』というテーマで、お話ししたいと思います。

少し長くなるかもしれないので、お時間がある時にお読みください。

「変えられる人」と「変えられない人」

これは僕だけじゃなく、全タレント総意だと思いますが、タレントがカンペ(TVカメラの下で出す進行台本)を読むまで、カンペのページをめくらないディレクターは使い物になりません。

会議で作り上げた台本通りに収録を進めようとするディレクターですね。

『収録』といっても、人と人が会話をする以上、“ナマモノ”ですから、思わぬ展開に転ぶことなんて日常茶飯事。

そして、その先には、どんな天才作家にも書けない爆発力を持った笑いが待っていることがあります。

ちなみに、僕が出る回の『ゴッドタン』には、一応の進行台本(ぺライチ)がありますが、出演者全員が無視しています。

というか、オープニングトークが盛り上がりすぎて、用意していた企画をしないまま収録が終わります。

「番組の為の台本」か、「台本の為の番組」なのか、ここには大きな大きな違いがあって、

『ゴッドタン』の佐久間Pは「番組の為の台本」の人なので、「大きな笑いが撮れれば台本は1ページも消化しなくてもいい」という判断をされますが、

仕事ができない三流ディレクターは「現場の盛り上がりがどうであれ、僕たちが会議で一生懸命まとめた台本どおりに収録を進める」という壮絶なオナニーをブチかましてきます。

当然、後者はタレントの気持ちを後回しにしてしまっているので、結果的に、面白いものが撮れません。

台本どおり(カット割りどおり)の映像を作りたいのであれば、TVディレクターではなくて、映画監督になられることをオススメします。

もちろん、そういう人は映画監督でも通用しませんが。

以前、『デザインフェスタ』というイベントによく出ていました。

ブース代を払って、ブースを出して、フリーの作家さんや大学生に混じって、そこで絵本を販売していたんです。

当然、そこには、残酷にも『盛り上がっているブース』と、『盛り上がっていないブース』があって、『盛り上がっていないブース』の共通点は「盛り上がっていないにも関わらず、ブースのデザインを変えない」でした。

ブースのデザインというのは、商品(作品)の並べ方や、ブースの飾り付けや、レジの場所のことです。

おそらく、その人は、デザインフェスタ開催前にブースのデザインを「こんな感じで作品を展示して、こんな感じの飾りを付けて…」と一生懸命描いたと思うんです。

そして、そのとおりやっちゃっているんですね。

お客さんが流れて来ていないというのに、一生懸命描いた(設計した)自分に『不正解』の烙印を押したくないから、頑として当初のデザインを変えない。

本質的には、「台本どおりに収録を進めようとする三流ディレクター」と同じです。

『弱肉強食』じゃなくて、『適者生存』が世の中のルールなので、環境によって姿を変えられない者は死んじゃいます。

僕はよく「考えがコロコロ変わる」と言われますが、「時代がコロコロ変わるんだから、そりゃそうだろ。タコナス!」と思っています。

『タコナス』って何ですか?

「変えられるサロンオーナー」と「変えられないサロンオーナー」

オンラインサロンの運営も同じです。

当初の設計が上手くいかないことなんて、ザラにあります。

も一つ言うと、正しい理屈が通らないことなんて、ザラにあります。

一つ例をあげると、『お金を払って、働く』がそうです。

僕が仕掛けるプロジェクトでは「お金を払って働く」が珍しくありません。

即完しましたが、現在やっているクラウドファンディングのリターンである「『えんとつ町のプペル美術館』の冊を打てる権利」だって、「お金を払って働く」になります。

ちなみに僕も、わざわざ新幹線に乗って、ホテルをとって、ナンジャカンジャで5万円ぐらい払って、『えんとつ町のプペル美術館』の冊を打ちに行きます。

“お金を払ってプラモデルを作るぐらいなら、お金を払って美術館を作る方が楽しそうだから”です。

今後も『えんとつ町のプペル美術館に、ボールプール用の巨大な穴を掘れる権利』みたいなのを販売すると思います。

普通に生きていたら、ボールプール用の巨大な穴は掘る経験なんてできないので、また僕は新幹線に乗って、数万円を払って、ボールプール用の巨大な穴を堀りに行きます。

よく僕はオンラインサロンで、こんなこと(お金を払って働く)をやっているのですが、だからと言って、「ブラックだー!」「やりがい搾取だー!」「宗教だー!」とは、あまり言われません。

しかし、同じことを『はあちゅうサン』がやると、袋叩きに遭います。

もちろん、その逆のパターンもあります。

明暗を分けるのは、オーナーのキャラクターと、作っているモノ(美術館は目で見て分かりやすい)と、あと一番大きいのは、『時代の気分』ですね。

時代が「コイツはオッケー、コイツはダメ」を気分で決めてしまう。

その瞬間、正しい理屈(=会議で仕上げた面白い台本)は通用しなくて、サロンオーナーはそのことを瞬時に読み取って、理屈を書き換えなければなりません。

僕がある日突然『ロム専、全然オッケー!』を言い出したような感じで。

(※ロム専=読むだけで、リアクションをしない人)

「理屈は合っているんだけど、このままだと時代に飲み込まれだろうなぁ」と思いながら、他のサロンオーナーさんの言動を見ています。

現場からは以上でーす。

【お知らせ】

①『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバー限定コンテンツとして天津・向さんのコラム「日々是アニメ」をスタートしました。

向さんの文章、超絶面白いので、要チェックやで!

②けんすうサンの『アル奮闘記』が今日の2時頃にTLに流れますので、要チェックやで!!

https://www.facebook.com/groups/812683412397200/

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