西野亮廣が語る炎上商法とは

この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。
2018年5月15日

【編集よろ!】

昨日、酔っ払いながら書いた『僕たちはどう生きるか』の原稿(未発表だから、シェアしちゃダメよ)です。

酔っ払いながら書いたので、後半は書くのが面倒くさくなってます。

とにかく、誰にでも分かるようにしたいので、目的をそこにおいて、「ここは、もっとこうした方がいいんじゃない?」「この言葉は、ちょっと分かりにくいっす」というのがあれば、コメント欄までジャンジャン御意見お願いします。

【炎上を区別しろ】

インターネットで炎上すると、決まって「炎上商法だ〜!」と騒ぐ輩が現れる。

ブログの場合は閲覧数に応じた広告収入が入るけど、ツイッターの場合はどれだけ閲覧されようが、1円にもならない。

そして「なんか、面倒臭そうな奴」とネガティブなレッテルが貼られて終わる場合がほとんどで、ツイッターの炎上は「商法」として成立していない。

ところが、そういった〝お金の導線〟までを考えずに、「炎上しているからには儲けているに違いない」という思い込みで、とにかく炎上していれば「炎上商法だ〜!」と騒ぐ輩(絶対にブスだと思う)は一定数存在する。

時として、テレビのコメンテーターまで、この調子なので、世話がない。

炎上には、いくつかの種類がある。

収益化できている炎上か、収益化できていない炎上か。

その他には、「目立ちたいだけのイタズラ」か、「時代のネジレが生んだ議論」か。

コンビニのアイスクリームの冷凍庫に入るイタズラ動画も「炎上商法」と紹介されるし、5年前、僕が初めてクラウドファンディングをやった時も、やはり「炎上商法」と紹介された。

クラウドファンディングという新しい選択肢の提案に、5年前の日本は「炎上商法」という烙印を押したのだ。

皆、「他人からお金を貰うとは何事だ!」とウホウホ言っていた。原始人かよ。

《「炎上商法」って、一体何なの?》

「人から注目を集めて、金を稼ぎやがって」と言い出したら、サザンオールスターズ、シルクドゥソレイユ……世にある全てのエンタメが「炎上商法」ということになってしまうので、個人的には「炎上商法」という表現は好きじゃないんだけど、ここではきっと「炎上商法」という表現の方が伝わり易いと思うので、「炎上商法」という言葉を使って話を進めるね。

炎上商法には大きく分けて2種類ある。

「注目」を集めた炎上商法か、「信用」を集めた炎上商法か。

炎上案件であるので、どちらも「注目」は集めているわけだが、掘り下げて見ていくと大きく違う。

たとえば、コンビニのアイスクリームの冷凍庫に入るイタズラ動画をYouTubeに投稿することで、動画投稿者が集めるのは「注目」であって、「信用」じゃないよね。

むしろ、「信用」は凄まじく失っている。

信用は凄まじく失うが、しかし、その瞬間、動画投稿者にはチャリンチャリンとお金が入る。

これが、「注目」を集める炎上商法。

ここで僕たちが学ばなきゃいけないことは、一つ。

それは、

『「注目」を集めることで成り立つビジネスモデルと、「信用」を集めることで成り立つビジネルモデルは、お金の出所が違う』

ということ。

「注目」を集めることで成り立っている場合、お金の出所は「広告費」になる。

「好きなことで、生きていく」とYouTuberは言うけど、収益構造はテレビと変わらない。

広告主が「注目」が集まっている場所にお金を出し、ゆえに、「注目」獲得合戦が始まる。

そうなってくると、そこに自由はない。

注目が集まるような過激な企画しかできないからだ。

それでもテレビはチャンネル数が限られているので、少々ぬるい企画でも、まだ一定数には見てもらえるが、インターネットの世界になってくると、チャンネル数が無限にあるので、その中から見つけてもらう為には、かなり過激な表現をして旗を立てなければならない。

YouTuberには、過激ではない表現を選ぶことは許されないのだ。

いずれにせよ、「広告費」に依存した時点で、あまり自由はない。

一方、サザンオールスターズやシルク・ドゥ・ソレイユや、ホームレス小谷や田村Pや目黒さんのように、「信用」を集めることで成り立っている場合、お金の出所は「個人のダイレクト課金」だ。

一人一人に対して積み重ねた「信用」を、必要な時に必要な分だけ換金して生きていくモデルなので、求められるのは「そこにウソがない」ということで、過激なことをやりたいと思えばやればいいし、常に過激である必要もない。

「毎日出勤しなければならない」という縛りもないので、時間に余裕もできる。

「信用持ち」には、選択の自由と時間の自由が与えられる。

自由に生きたいのなら、広告に依存する生活はは、とっとと捨てた方がいいよ。

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