西野亮廣がこれからの時代はクオリティーよりコミュニティーへ

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この記事は1年前のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の過去記事です。
2019年2月23日

おはようございます。

カジサックとウーマン村本君が燃えれば燃えるほど、何故か好感度が上がるキングコング西野です。ごちそうさまです。

さて。

家は30歳の時に買っちゃったし、服は友達から貰っているし、食に興味がないし、生活費は月に5~6万円ぐらいあれば十分で、

仕事は、仕事をするのが好きだからしています。

「だったら、何故、お金を貰うのか?」という話になってくるのですが、これには明確な答えがあって、「エンターテイメントに全額投資して、誰も見たことがないエンターテイメントを作りたいから」です。

年間に3億円を稼いだら、年間に3億円をエンタメにブチ込みます。(※もちろん税金はキチンと払うよ)

 

そんな生き方をしているものですから、とにかく「面白いモノ」に時間を投資するようにしています。

詳しい会社名はここでは言えませんが、昨日はマネージャーの須藤くんと、とある会社見学に行ってまいりました。

(※呑んでいる席で「一度、ウチの会社を見に来てください!」とお願いされたのです)

奇妙ですよね。

吉本興業のスケジュールに『会社見学』が入ってるんですもの。

これまでのタレント事務所の理屈でいうと、番組か取材を絡めて、この瞬間(会社見学をしている時)にギャランティーが発生していないとアウトでした。

ところが、吉本興業が「そんな目先のお金なんて要らないから、西野に『面白い情報』を飲み込ませた方が、後々のバックが大きくなって、さらに大きなエンタメが作れる」という理解をしてくれたおかげで、こんなスケジュールがアリになっています。

ありがとう吉本興業!

ありがとう大崎社長!

そんなこんなで、昨日は、その会社が普段やられていることを見学させていただいて、そして、これから仕掛ける新規事業の説明をいただきました。

その技術は圧巻のクオリティーで、100人見れば100人が心を動かすものでありました。

ただ、今のところは『技術』が売りになっているので、「少し危ういなぁ」とも思いました。

その『技術』が優れていればいるほど、『技術』は研究され、まもなく完璧に模倣されるからです。

先方さんから意見を求められたので、「明日にでも模倣されて、数ヶ月には同じクオリティーのものが山ほど出回っていることを見越して、プロジェクト全体をデザインされた方がいいと思います」と実に偉そうに意見させていただきました。

最新刊『新世界』(KADOKAWA)にも書かせていただきましたが、ネットで情報がダダ漏れのこの時代では、クオリティーがトップレベルなんて当たり前の話で、皆がそうなるのですから、それだけでは「売り物」になりません。

面白い漫才師が売れないのも同じ構造です。

そりゃ、これだけ教材が揃っていれば、面白い漫才師にはなれるのですが、それと「需要」は別の話っす。

じゃあ、クオリティーを追い求めた先に、どこで差別化を図れるかというと、『ブランド』と『コミュニティー』です。

つまるところ「精神」の部分ですね。

同じクオリティーの同じ値段の商品が二つ並んでいた時に、僕たちはブランド品を選ぶでしょう。

https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/592

SILKHAT(シルクハット)を見ていると面白いです。

僕の肌感では『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバーが3割増しぐらいで目標金額を達成しているんですね。

この根底にあるのは、「星の数ほど立ち上がっているクラウドファンディングで、どうせ支援をするのなら、この前、交流をとった『あの人』に支援しよう」だと思います。

(※細かいニュアンスは違うと思いますが)

「ホームレス小谷」が一部でブランドになっているし、

「田村P」が一部でブランドになっているし、

「カメラマンの石ちゃん」が一部でブランドになっているし、

「建築士の只石さん」が一部でブランドになっているし、

「みうみうサン」が一部でブランドになっているし、

「不動産屋の楠本君」が一部でブランドになっているし……皆、『コミュニティー』からスタートしているんですよね。

沖縄の「モアイ」に近い。

もちろん僕も、こうしてコミュニティーを持たせてもらっていることで、世間的には実力以上の評価をいただいています。

時代がクオリティーを追い求めた結果、大昔の集落のような「支え合う世界観」に近づいていて、つまるところ『クオリティー』勝負ではなくて、『人』勝負になっているのは、なかなか味わい深いです。

なんだか宗教的で、「宗教だー!」「悪いに違いないー!」と叫ぶ人の気持ちはよく分かるのですが、インターネットとSNSが「生んだ価値」と「奪った価値」が何かを考えれば、次に僕らが身につけなければならない能力はおのずと見えてくると思います。

ここから先はコミュニティーがないと、ちょっとヤバイっすね。

「個の時代」ではありますが、厳密に言うと、「集落の時代」だと思います。

今朝、サロンのタイムラインに「おはようございます。行ってらっしゃーい!」と投げたら、皆さんから「おはようございます。行ってきまーす」と返ってきたのですが、たぶん、ああいうのが重要になってくると思います。

現場からは以上でーす。

【追伸】

日本橋三越本店で個展があるよ。入場無料だよ。

僕は会場で呑んだくれているよ。来てね。

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