この記事は1年前のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の過去記事です。
2018年5月29日
以前、箕輪さんから「面倒クセーから、テキトーに無視してます」と言われた箕輪さんと前田さんと僕のグループLINE。
今日は、「紙の本の魔力」について、延々と議論しました。
①「ネット記事に比べて、紙の本の方が『ファン』が生まれやすいのは何故か?」
②「ネット記事に比べて、紙の本を読んだ後の方が行動を起こす人が多いのは何故か?」
議題は、この辺です。
「紙の方が(お金的にも時間的にも、身体の動き的にも)コストを割いているから、前のめりになって、吸収率が上がる」というのも一つあると思うのですが、②について、僕は『光』に注目してみました。
『透過光』と『反射光』というものがあります。
『透過光』というのは、その字のとおりで、画面の奥から光が出ているものを指します。
テレビやネットです。
一方、『反射光』というのは、画面に光を当てているものを指します。
映画や紙の本です。
実は『透過光』と『反射光』では、脳の働きが違って、脳が「くつろぎモード」になる『透過光』に対して、『反射光』は脳が「分析モード」になるのです。
つまり、「反射光(分析モード)で見る紙の本は、情報を仕入れる時点で、脳が行動を起こしている」というのが僕の予測です。
ネットでの記事に比べて、紙の本を読んだ後に行動を起こしやすくなっているのは、それが理由ではないかと。
『紙の本の魔力』については、掘り下げていくと、おそらく10~20個ぐらいは、こんな感じの答えが出てきそうな気配があります。
「聖書がネット記事だったら、キリスト教は、あそこまでバズってなかったよね」とか何とか、延々とLINEしながら、箕輪さんから面倒臭がられています。
引き続き、『紙の本の魔力』について、探っていきます。
2018年5月30日
次回作のビジネス書『僕たちはどう生きるか?』の第3章の原稿の一部を公開します。
走り書きで、表現が変なところもあるので、紙の本にする時には、ちゃんと直しておきます。
このオンラインサロン特典として、「西野のビジネス書は半年前に全部読める」を決まりにしてやろーかな。
どうせ、出版までに大幅に変更&修正するだろうから、サロン内で原稿を公開することに対するデメリットはなさそう。
#面白かったらSNSでオンラインサロンの入会ページのURLを添付して感想を呟いてくれると嬉しいです
【信用ポイントがお金になる世界】
国内外に200店舗以上(従業員数1900名)を抱える大手眼鏡専門店『オンデーズ』には、給料とは別に、社員さんの活躍によってポイントが加算される「社内マイル」というのがあって、マイルの獲得数に応じて商品や旅行などの特典と交換できるシステムがあるんだって。
ただ、社長の前では調子がいいけど、社長が見ていない接客時に、急激に態度が悪くなる社員さんもいるわけじゃない?
逆に、メチャクチャ素敵な接客をして、お客さんからは愛されているけれど、社長の前では萎縮しちゃって、自分を出せない社員さんもいる。
そこって、社長が確認できない部分で、でも「お客さんから愛されている」は一番大切にしなきゃいけない部分だよね。
そこで『オンデーズ』は、いち早くお店の公式ポットを作って、素敵な接客をしてくれたスタッフへのレターを募集し、そこで集まったお客さんから届いた「信用ポイント」も社内マイルに加算したんだよ。
お客さんが間接的に「チップ」を払えるという感じ。
「信用ポイント」の可視化には、大きな意味がある。
ボクらが作っているサービスで言えば、「信用ポイント」が高い人が、様々なメリットを享受できるようになっている。
『しるし書店』でも有利に働くし、新しく作ったクラウドファンディングでは優先的に企画が通るし(たくさんの人に感謝されている=支援が集まりやすい)、イベントでは「レターポット席」という、お金では買えない席もある。
「信用持ち」がサービスを使ってくれたら、サービスを提供する側も得をするからね。
レターポットのような「信用ポイント」の可視化装置は、遅かれ早かれ世に出てくる。
中国なんてとっくの昔に出ている。
あとは、何を持って「信用」として、どうやってポイントをつけるか、だ。
学歴を「信用」と取ることもできるし、年収を「信用」と取ることもできる。
そうなってきた時は、個人にポイントをつけるのは、大手企業か行政だろうね。
ただ、そういうのは、ボクの趣味じゃない。
事情があって学校に通えなかった人もいるし、事情があって働けない人もいる。
ましてや、一つの機関が直接会ったこともない個人にポイントをつける未来は、実にロボット的で、あんまり面白くなさそうだ。
なので、もう少し緩く、個人対個人で、たくさん「ありがとう」と言われた人が、たくさんのメリットを享受できる未来を作って行きたい。
父ちゃんのような人に届くといいな。

【火の表現】
次々回作の絵本『チックタック ~約束の時計台~』は第二次世界大戦がベースになっているので、『火』が登場します。
同じ世界観(同じ町、同じ時間)で展開される『ほんやのポンチョ』の火事も、それが理由です。
この二作品には『火』は外せなくて、僕自身、絵本で『火』を表現するのは初めてなので、試行錯誤の連続です。
『火につつまれるシーン』が完成するまでの、一部始終をご覧ください。
(1枚目の画像をクリックしてね)
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