西野亮廣が西野亮廣エンタメ研究所の作り方

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この記事は1年前のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の過去記事です。
2019年3月30日

おはようございます。

昨夜、ゾイド(恐竜型ロボット)のパイロットに選ばれて興奮した夢を見て、それが夢だと気づかなかった自分に絶望しているキングコング西野です。

さて。

このオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』には、上場企業の社長からホームレスまで、様々な方が在籍しています。

システムエンジニアさんと主婦もいて、仕事内容も違えば、使用する言語も全然違います。

このことを受けて、「発信する内容に合わせて、別々のサロンを作っちゃえば?」というアドバイスもいただきました。

『西野亮廣エンタメ研究所(ビジネス版)』『西野亮廣エンタメ研究所(ファン版)』みたいな感じで。

たしかに、そうやって分けた方が僕にとっても、サロンメンバーにとっても、ストレスなく運営できるのかもしれませんが(いや、確実にできると思います)、僕は、その提案をお断りしました。

少し昨日の話の続きにもなりますが、僕が提供するエンタメのコンセプトが「みんなで作る」だからです。

『全員クリエイター、全員オーディエンス』です。

エンタメで世界のトップをとった時の打ち上げの場で、天才クリエイターと一般の親子が肩を並べていたら最高です。

小学1年生の男の子が『えんとつ町のプペル美術館』を指して「これは僕が作ったんだよ」と言っていたら最高です。

僕は、その未来を迎えに行きたいので、プロだけで話を進めるつもりは毛頭ありません。

たとえ時間がかかっても、爺ちゃんや婆ちゃんや父ちゃんや母ちゃんや息子や娘と一緒にエンタメを作っていこうと思います。

でも、だからといって「素人さんが混じっているから」を言い訳にはしたくなくて、お客様からお金と時間を頂戴してエンタメを提供する以上は、主婦が混じっていようが、子供が混じっていようが、ハイクオリティーのものを提供していきたいです。

それだけに、これまでエンタメを作った経験がない人からすると僕の要求は重いものになってしまうかもしれません。

少し耳の痛い話をしてしまうかもしれません。

ですが、必ず面白い場所にお連れするので、耳を傾けていただけると嬉しいです。

今日は『自分のエゴで素材を殺すな』というテーマについて話し合い、ルールを共有しておこうと思います。

※一枚目の画像をクリックして、あとは下に向かっスクロールしていってください。

①コチラは『えんとつ町のプペル』の【素材】です。

ご存じの方もいらっしゃるかとは思いますが、この【素材】の著作権はフリーで、たとえば『えんとつ町のプペル光る絵本展』を開催される方は、この【素材】を自由に使っていただいて構いません。

②コチラは、とある地方の『えんとつ町のプペル光る絵本展』の入り口の看板。

スタッフが手作りでゼロから看板を作ってしまったせいで、予算がかさみ、イベントのクオリティーがグッと落ちてしまっています。

当然、これで「やったー!看板ができたー!」と喜んでいるのは素人の運営スタッフだけで、アカの他人である「お客さん」からすると、「高いお金を払って、中学生の文化祭のような出し物を見せられる」といった状態。

当然、ここでの評判は他の地域に広がります。

「えんとつ町のプペル展に行ったけど、内輪ノリで、気持ちが悪かったよ」と。

結論、「なんで、素材をそのまま使わないの?手を加えたことによって、運営スタッフ以外全員が不幸になってんじゃん」です。

ここで、皆さんと共有しておきたいのは、「自分達の満足度よりも、お客さんの満足度をとろうよ」です。

③これは、5月に開催される講演会のポスター。

撮影スタジオでプロが撮ったプロフィール写真です。

当然、この写真の【素材】は著作権フリーです。

④そして、こちらが同じく5月に開催される講演会のポスター。

主催者が自分達で撮った写真を使って、「自分達なりのオシャレ」を練り込んでしまったせいで、ご覧のとおり「ファン以外は喜ばないクオリティー」に仕上がっております。

ここもやっぱり考えなきゃいけないのは、「自分達の調理の腕前」と「食材」のバランスで、そこを把握しておかないと、「新鮮な魚にケチャップマヨネーズをかけて、調理をすればするほどマズくなる」という事態に陥ります。

この仕事もやはり、喜んでいるのは運営スタッフだけで、お客さんは後回しです。

⑤こちらは世界観が作り込まれたスナック『CANDY』川西店

⑥こちらは『えんとつ町のプペル』の【素材】。

もちろん著作権フリー。

⑦そして、コチラが、スナック『CANDY』の壁に貼られたポスター。。

ポスターに関しては、使える素材を使わずに、子供に絵を描かせて、クオリティーをグッと下げ、イベントの不安感をグッと上げてしまっています。

このポスターも喜んでいるのは、ポスター制作をしたスタッフと、絵を描いた子供の親だけで、内輪ノリが前面に出てしまって、お客さんの満足度は後回し。

そして、そのポスターを貼ることの是非もありますが、それより何より「貼り方」です。

せっかく作り込んだ建物の世界観を丸潰しで、これがやれてしまうということは、「世界観を潰している」という自覚かない。

【まとめ】

これまでエンタメを提供したことがない人間は、少しでも気を抜くと、すぐに「内輪ノリ」に走り、そして自分達が「内輪ノリ」に走っている自覚がありません。

でもね。

「みんなで一緒にエンタメを作る」と決めた以上、僕はここと向き合い続けなきゃいけないと思っています。

「自分達のことばかりじゃなくて、もっともっと、お客さんのことを想像してくれよ!お客さんは期待に胸を膨らませてやって来てくれるんだよ!スタッフのオナニーは辞めて、お客さんをめいっぱい満足させようよっ!」という台詞は、これから数千回、数万回言い続けることになると思います。

でもそれは、決して、内輪ノリに走ってしまったスタッフを攻撃しているわけではなくて、そのまま内輪ノリを続けてしまうと、そのスタッフが食っていけなくなるから言っています。

そして、これは僕からのお願いなのですが…

近くにいると見えにくい部分もあるし、言いにくい部分もあるけど、なにより目の前にいるスタッフを守ってあげなくちゃいけないのだから、スタッフが内輪ノリに走っている場面に出くわした場合は、みんなで指摘し合いませんか?

その方が優しいじゃん。

指摘されたスタッフは、それを声を真摯に受け止め、間違っていれば改善すればいいし、そこに考えがあれば意見をすればいい。

とにかく僕らはもっともっと話し合わないと、このままだと素人のエンタメごっこで終わってしまう。

そんなものに興味ないでしょ?

僕らはエンタメで世界を獲るんだから。

宜しくお願い致します。

最後に一つ約束して欲しいことがあります。

僕がこうして実例をあげて、「これは違う!」としてしまうと、文章だから温度も伝わらないし、場合によっては非難しているように読み取れてしまいます。

決して非難しているわけではありませんが、でも、指摘されちゃった側からすると少し傷ついてしまうと思うので、改善する方向で話を進めつつも、皆でフォローしていただけると嬉しいです。

仲間がどれだけ間違っても、僕は一人も置いてきぼりにするつもりがありません。

表面上の優しさではなく、“仲間が死にかけていたら殴って止めてやる”本当の意味で優しいチームでありたいです。

現場からは以上でーす。

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