この記事は1年前のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の過去記事です。
2019年4月10日
レターポットでのお悩み(ビジネス)相談については、相手が『レター』というコスト(有限の文字)を僕に払ってくれているのが分かるので、なるべくお答えするよくにしています(「なるべく」ですよ)。
そんな中、昨日、「やる気に満ち溢れている中、企画が頓挫した。ツライっす」という相談を受けて、自分もあるなぁと思ったわけです。
最近だと、2017末にあった『エクソダス事件』
(詳しくは、当時のブログ《下に添付してください》をご覧ください)
『しるし書店』の次に仕掛けようとしていたのが『おとぎ出版』で、いつでも幻冬舎や家入さんと一緒にやれるスタンバイをしていたので、
あれに関しては、「腹が立った」というよりも、「え?僕たち一緒に走るんじゃなかったの?」という寂しさの方が勝っちゃった。
ただ、まぁ、いつまでも凹んでいるわけにはいかないので、その夜には「自分でクラウドファンディングを作る」ということを決めた。
つまるところ、CAMPFIREとの決別だ。
5年前から、とにかくCAMPFIREの宣伝を続けてきて(たぶん一番貢献したと思う)、これからも家入さんを勝たせようと思っていたけど、あの一件で、それが叶わなくなった。
ただ、今思うと…
あんなことでもない限り、一介のタレントが「クラウドファンディングを作ろう」なんて思わないわけで、自分の人生においては、かなりプラスに働いた。
このオンラインサロンに入っている人はもうそろそろ僕の性格を把握されているかもしれないけれど、
「クラウドファンディングをやるなら、もちろんトップをとりにいく」
というのが僕でして、そこから逆算して、「1年でCAMPFIREを超えるには…」と考えて、『吉本興業×クラウドファンディング』という答えに行き着いた。
すぐさま吉本興業社長に直談判をして、吉本芸人のクラウドファンディングを解禁してもらった。
あの事件の翌朝の話だ。
「クラウドファンディング上で芸人が仕事を取りに行って、その手数料をクラウドファンディングを運営する吉本興業に入れる」という流れは、これまでの芸能事務所のあり方を、そして芸能の歴史を大きく大きく変える出来事だと思う。
絶対NGとされていた所属タレントの闇営業(直営業)をオンライン上でオッケーにするのだから。
それもこれも、あそこで企画が頓挫したから生まれたわけだ。
無駄なことなんて一つもなくて、無駄なことがあるとするのであれば、それは自分自身が無駄にしてしまっただけの話。
失敗も料理すれば、ご馳走になる。
チャップリンの言葉が好きです。
『Life is a tragedy when seen in close-up,but a comedy in long-shot.』
(人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ)
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