エンタメビジネスの世界で届ける本物とは

この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。
2018年6月1日

【本物は更新するな】

ファンや同業者は往々にして新ネタを求めるし、新ネタを出さないプレイヤーに対しては「サボっている」という目を向けがちだ。

ただ、僕がエンタメビジネスの世界で生きていく上で特に意識しているのは「更新しすぎないこと」で、それこそブロードウェイで幅を効かせているミュージカルなんかは平気で20年以上同じことを繰り返している。

(※もちろん「まったく同じ」ではなくて、時代に合わせて微調整をしている)

大切なのは、『“あまり更新しなくてもいい本物”を掘り起こすこと』で、そこを掘り起こすまでは死に物狂いでやる。

『本物』を掘り起こしたら、「いつまで、そのネタにしがみついているんだよ」という声を盛大に無視して、徹底的に育てる。

『えんとつ町のプペル』をサンリオピューロランドの舞台で初披露したのが2012年。

分業制で絵本を作ったり、光る絵本展を開催したり、ARとコラボしたり、ついには「えんとつ町のプペル美術館を作る」とか言い出しているし(まもなく土地の本契約が始まります)、果ては、ミュージカル『えんとつ町のプペル』を作るつもり(こちらはブロードウェイに持っていきたい)。

その時代の表現と寝ながらも、軸足は常に『えんとつ町のプペル』だ。

『えんとつ町のプペル』を世の中に発表した日から6年。

昨日、ようやくハリウッドへの挑戦権をいただいた。

もしキミが、その長い活動の中で『本物』を掘り起こしたら、外野が何を言おうが、自分が飽きようが、あまり更新しない方がいい。

その『本物』を届けなきゃいけない相手(メジャー)は外野の更に外側にいるので、その前に変化させちゃダメだ。

この時、気をつけなきゃいけないのは『偽物』に固執してしまうことだ。

「なんでもかんでも育てればいい」というわけではない。

『偽物』は、「『本物』を掘り起こすまでの消耗品」として捉えておくぐらいがいい。

情報感度の高い人の記事を読んだり、たとえばこういったオンラインサロンのようなコミュニティーに所属していると、『更新』に走りがちだけれど、「更新した方がいいもの」と「更新しない方がいいもの」はキチンと区別した方がいい。

世界を獲りにいくなら、後者は必要不可欠だ。

6月9日に幕張イオンモールシネマで映画『えんとつ町のプペル』のストーリーを最初から最後まで喋るイベントをするんだけど、映画のストーリーは1時間くらいでまとめて、残りの時間は、こういった「戦略共有」や「伝えたいこと」に充てたいと思う。

終演後、時間が許すかぎり来場者と交流をしたい。

『えんとつ町のプペル』がAR三兄弟と組んだように、そこでも誰かと組めるかもしれない。

「俺、こんな技術を持ってるよ」という方は、積極的に声をかけてください。

伊達や酔狂じゃなくて、本気で世界を獲りにいこう。

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