この記事は1年前のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の過去記事です。
2019年4月29日
おはようございます。
ツーショット写真を頼まれた時に、「カメラを横にして、もう一枚撮ってください!」と言ってくるファンの方に対して、スマホのカメラには『トリミング』という機能が搭載されていることをお伝えしたいキングコング西野です。
さて。
スタッフ総動員でお届けする西野亮廣史上最大の個展『チックタック~光る絵本と光る満願寺展~』が、いよいよ開幕しました。
会場となった満願寺には、初日からたくさんの(たくさんすぎる)お客さんが押し寄せ、超絶大盛り上がり。ヤバかったです。
イベント運営に必要なのは「センス」ではなくて、「経験」で、慣れない人間がやると、お客さんの前であろうとお構い無しに目が血走り、混雑してくると過呼吸気味になり、テンパっている時特有のトゲのある声を発してしまいます。
つまり、なんかイライラしてしまいます(^-^)
これはもう、これまでに乗り越えてきた修羅場の数で決まるのて、仕方ありません。
そんな中、昨日の『チックタック~光る絵本と光る満願寺展~』のボランティアスタッフさんは本当によく頑張ってくれて、お客さんのTwitterの反応を見ても「スタッフさんが素敵だった」という声がたくさん上がっていて、最高でした。
本当にありがとうございます。
今回は撮影のスタッフさんもオンラインサロンメンバーから募集させてもらったのですが、あらためて思うのは、日頃、こうして考えを共有しているメンバーとお仕事をした方が、「大切にしなきゃいけないもの」の考え方にズレがなく、作りたい世界が作りやすいです。
いわゆる『外注』だと、思想をチューニングするところから始めなきゃいけないので、どうしても、ロスが多くなります。
『西野亮廣エンタメ研究所』では、今後も様々なエンタメを仕掛けていきますし、その都度、今回のように『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバーにお仕事を発注していくので、ここであらためて、僕らが作るエンターテイメントの方向性を共有しておきたいと思います。
徹底的に「お客さんファースト」
僕は講演会の開催権利を一般に明け渡しているのですが、僕の方から一つだけお願いしていることは「1000人規模の講演会はやらないで」ということです。
イベント経験のない主催者は、何かと言えば、1000人のイベントをやろうとしますが、その後の展開は目に見えています。
①1000席を埋めることだけに時間を使ってしまって、肝心のイベントの中身がズタズタ。
②場合によっては1000席を埋められずに、空席を作ってしまい、「あんまり盛り上っていないイベント」という印象を残してしまう。
③空席が多いと、出演者もお客さんも、なんか気まずい。
こんなところでしょうか。
「1000席を埋めるぞ!」と勇者モードになって悦に入っているのは主催者だけで、出演者はもとより、なにより「お客さん」を後回しにしてしまっていて、これは僕らが目指すエンターテイメントではありません。
アートor サービス
昨日、お客さんがたくさん押し寄せる時間帯になると、個展会場でループで流している曲と曲の間(無音の時間)が、ずいぶん長くなったんです。
もともとは無音時間を5秒に設定していたのですが、体感でいうと20秒ぐらいの無音時間がありました。
音響さんが突然、曲と曲の間の時間を伸ばしたとは思えないので、原因を探ってみると、「曲は、これまでどおりに流れているんだけど、人がたくさん押し寄せたことで、フェードアウト(曲の最後にゆるやかに音が小さくなっていく)部分が聴こえなくなっている」ということが分かりました。
ここで、今回、楽曲を制作してくださったヤナエルさんと話をします。
アーティストからすると、ゆるやかにフェードアウトしていって、曲が終わり、また曲が始まるまでには5秒ぐらいのインターバル(無音時間)があった方が気持ちが良いんですね。
ですが、僕らが作るエンターテイメントは「お客さんファースト」です。
どれだけ精巧に組み立てられようが、お客さんの耳に入っていないのであれば、あらためなければならないのはコチラ側で、ヤナエルさんと話し合って、本日から曲のインターバルを少し削ることにしました。
今回のは、まぁ、簡単な例ですが、
今後、作品のクオリティーが上がり、作品の評価が上がれば上がるほど、「アート(自分)をとるか、サービス(お客さん)をとるか?」という場面が増えてきます。
なので、ここはハッキリしておきたいです。
僕らが作るエンターテイメントは「世界一のアート」ではなく、「世界一のサービス」です。
世界一の作品を作るなんて当たり前の話で、場合によっては、それを捨ててまで「お客さん」と向き合うチームでありたいです。
宜しくお願い致します。
現場からは以上でーす。
【追伸】
今日は15時過ぎに会場に行きまーす。
今日は駅から歩いて行ってみる!
※添付動画は昨日の撤収作業の最後にスタッフの皆さんと撮影したもの。
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