台無しのリターン

この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。
2018年7月30日

【内輪ノリは地雷】

僕は講演会の開催権利を素人の方にお任せしたりしています。

その方が面白いからです。

ただ、素人さんにお任せすると高確率で事故が起こります。

その原因の一つが「チーム全体が舞い上がっている」です。

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知らねーヤツの“ボケ”が発するヤベー臭い

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以前、僕の講演会を主催してくださった方が、講演会の開催費用をクラウドファンディングで集められていました。

イベント運営に、とても真摯に向き合われていて(実際、とても素敵な方)、クラウドファンディングの文面もとても素敵だったのですが、いろんなリターンの中に、一つ、「100万円支援してくださったら、私と結婚できます」というのがあって、この一発で台無し。

おそらく、その主催者さんをよく知る運営チームの中では「面白いね~、ウケる~!」となったのだと思いますが、その主催者さんを知らない(つーか、ほぼ全員知らない)人の気持ちを代弁すると、「コイツに任せて大丈夫なの?」です。

天気予報の中継で、後ろでハシャいでいるヤツ(Wピースとかするヤツ)に持つ不快感とまったく同じです。

久本雅美が言うならまだしも、よく知らねー女の「私と結婚できます」は痛々しくて目も当てられませんし、当然、そんなヤツが主催するイベントに時間とお金を払いたくはありません。

皆、「他人の内輪ノリ」は嫌いなのに、「自分の内輪ノリ」は、やりがち。

くれぐれも、これは客観的な意見であって、まさか僕が、その主催者さんを恨んでいるようなことはありませんよ。

むしろ、イベントを開催してくださったことに対して、メチャクチャ感謝しています。

そこだけ、頼みます。

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思いついたことをやるな。疑え。

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一番の問題点は、チーム全体が舞い上がっちゃっているから、その中で「このノリ、ちょっとスベっちゃってるなぁ」という人がいても、意見しづらいところにあると思います。

水を差すような意見すると、自分の立場が悪くなるからです。

たとえチームを守る為の意見であっても、自分の立場は悪くなります。

理由は二つ。

①素人主催者はリスクを背負って舞い上がっているので、メンタルコントロールができておらず、『逆上』するまでの距離が近い。

②素人主催者は失敗の経験がないから、失敗が想像できない。

主催者を守る為に誰かが言わなきゃいけないのですが、とくに昨日今日結成されたようなチームだと関係性もできていないので、なかなか難しいでしょう。

ちなみに、僕は、仕事仲間が半端な仕事をした時は「ダメ。ダサい。話にならない。やり直し」と言いますし、同様に、言われます。

大ケガする前に平手打ちしてくれるので、超助かっています。

話を戻します。

素人の方が「思いついた!」で、やりがちなミスが「当て字」です。

「美容室をエンターテイメントにしたい……店の名前どうしようかなぁ……う~ん……あ、そうだ!『髪芝居(かみしばい)』でいこう!髪の芝居で、『髪芝居』だ!」

みたいな感じです。

※ちなみに、『髪芝居』という美容室は全国に腐るほどあります。

『あなたが思いつくことは、誰でも思いつく』の好例です。

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水を差すようでゴメンナサイ。でも、「外からはこう見られているよ」ということを言わせてください。

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『えんとつ町のプペル美術館』の話が進んでおります。

実は今回の美術館建設に合わせて、「美術館近くに引っ越して、お店を出す」というサロンメンバーの方がチラホラいらっしゃって、「美術館というか、その辺一帯の景観を合わせて『えんとつ町』にしよう」という話になっています。

そのうちの一人、サロンメンバーの三浦さんが、美術館の近くに『みゆみゆ茶論(サロン)』という喫茶店を出されるようで、個人的にも、可能な限りバックアップしたいと考えています。

この時点ですでに「あ。」と思われた方もいらっしゃると思いますが……

おそらく三浦さんの周りは誰も言わない(言えない)と思うので僕が言いますが、

「お茶を飲みながら、議論するから、『茶論(サロン)』にしようよー!」

となったと思うのですが、このネーミングは外から見るとズルズルにスベっています。

『三浦→みゆみゆ』も後押しして、内輪感が爆発していて、「あのグループには混ざりたくねーな」と思われるでしょう。

先のクラウドファンディング(結婚できます)と同じように、集客に苦戦すると思います。

三浦さんサイドからは、スタッフを通じて「夜は『キャンディ』にしたい」と言われたのですが、お断りさせていただきました。

「あのノリを出すヤツら、ヤベーよな。あそこには近づきたくないな」の中に、『キャンディ』が入ってしまったら、町に落ちるお金が少なくなるからです。

それだったら、別で単体で僕が『キャンディ』を作って、「あそこに行きたいな」と思ってもらった方が、人が集まって、その一帯にお金が落ちて、皆が幸せになるので。

三浦さんには鬼クソ(めちゃめちゃ)感謝していて、絶対に上手くいって欲しいので、だから正直に言わせていただきました。

言いたくないっすよ、こんなこと。

『内輪ノリ』と『チームワーク』は似て非なるもので、前者は全員を不幸にします。

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「鳥の目」と「虫の目」と「魚の目」を持て

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これはエンタメビジネスに限らず、すべてのビジネスに共通していることで……

物事を俯瞰で見る「鳥の目」と、

近づいて様々な角度から物事を見る「虫の目」と、

物事を“流れ(どこから来て、どこへ行くのか?)”で見る「魚の目」を持たなきゃ、お

話になりません。

ほとんどの人(素人主催者、これから経営者)は、「虫の目」しか持っていなくて、さらには「虫の目」しか持っていないことに気がついていません。

三つの目を持っていたら、とっくの昔に成功しているハズなので、まずはその事実を受け止めるところから始めることが大切だと思います。

こうして、個人にDMで伝えずに、全体の

タイムラインにあげたのは、まさか吊し上げて笑い者にしようという意図ではなく(そんなことは絶対に辞めてください!つまんねー!)、

「次に挑戦する人が同じ轍を踏まない為に、事故ポイントを共有しておくことが大切だ」

と思ったからで、その辺はくれぐれも、宜しくお願い致します!

僕は、クラウドファンディングで変なボケをしちゃった主催者さんや、

覚悟を持って店舗を構えようとしている三浦さんといった

『アクションを起こしている人』のことを心から尊敬していますし、これからも二人三脚でやっていきたいと思っています。

つーか、長くなってゴメンナサイ!

ウチのサロンメンバーがコケそうになっている時は、どうしても感情的になっちゃって、長くなる!今の僕は「虫の目」しかない!

ごめん!

んじゃ、今から、映画作ってくるー!

ずっと続けていく企画なので、初回はコチラ4名という感じにさせてください。

恨みっこナシで。

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