エンタメはレストラン型からBBQ型へ

この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。

2019年7月25日

おはようございます。

レンタル会議室『ZIP』の扉にスマホをかざすと、「ウィーン、カチャ」と鍵が開くのですが、その音の未来感に毎度ゾクゾクしてしまうキングコング西野です。

さて。

『魔法のコンパス』や『革命のファンファーレ』や『新世界』に書いたとおりに芸能界(エンタメ業界)が動いていて、最近は、まるで預言者のような扱いを受けていますが、大前提として、今日やってきた未来は「どこか知らない世界」から流れてくるものではなく、誰かが強引に手繰り寄せたもので、僕らがやらなくちゃいけないのは、未来を予測することではなく、自分の理想の未来を強引に手繰り寄せることだと思います。

芸能界のBIG3や、ダウンタウンさんや、ウッチャンナンチャンさんを超えようと思ったら、やることは一つで、収入の基盤を『広告収入』から『ダイレクト課金』にお引っ越しして、「こっちの方がイケてますよ」というアナウンスですね。

いろんな方から「生意気だ!」「調子にのるな!」と怒られますが、これは、そこまで難しい問題ではないと思っています。

(※大変なのはディズニー超え!)

そんなこんなで時代を作りにいっているわけですが、時代を作る際に一つだけ気をつけなけばならないのは、『価値の位置』を把握しておくことでです。

たとえば、(昔からよく言っていますが)お客さんは今、『受けとること』よりも『発信すること』に快感を覚え始めていて、それこそ、去年の夏に開催した『サーカス~世界で一番楽しい学校~』では、「B席」「A席」「S席」「スタッフになれる権」のチケットは、「スタッフになれる権」が一番最初に完売しました。

エンタメは今、完成品をお出しする『レストラン型』から、自分達が食べたいものを自分達で作る『BBQ型』へと進化しているわけですね。

「今のお客さんがどこに面白味を見いだしているか?」という『価値の位置』を把握しておかないと、次のエンタメは作れません。

『レストラン型』のエンタメをお届けするにしてと、ただ『レストラン型』のエンタメをお届けする人と、「『BBQ型』が流行ったら、その反動で、振り子の原理で、ふたたび『レストラン型』を人々は求める」というロジックを持って、『レストラン型』を作る人とでは、強度が全然違います。

当然、前者に時代は作れません。

モチベーションが弱いんですね。

『モチベーション』というのは、どこからか降ってくるものではなく、「行動して、少し結果を出して、褒められる」か、「徹底的にロジックを組み立てて、『イケる!』と勘違いする」ことで生まれるものであるので(たぶんね!)、まずは、ロジックを組み立ててられるぐらいは『価値の位置』を把握しておかなければなりません。

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今、西野が注目している『価値』

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価値の正体は「希少性」ですので、「この人しか無理」「ここでしか体験できない」というものを日夜求めているわけですが、そんな中、今、僕が注目しているのは『スマホが使えない空間』です。

SNSによって全人類が週刊誌カメラマンとなり、監視時代となった今、「呟かれない空間」「撮られない空間」に大きな大きな価値が生まれて、もともとは、スマホであらゆるものと接続できることが『自由』であったハズなのに、今は、あらゆる接続から解放されることが『自由』になっています。

電波が入らない海外に行く理由なんて、まさに。

そんなこんなで、五反田にあるスナック『Candy』は入店の際にスマホを没収することに決めました。

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面白いことに、僕自身、「スマホ没収」が義務付けられてからの方が、お店に通う頻度が増えて、立場のある関係者や、女友達を気兼ねなく連れていけるようになりました。

誰も撮影・録音していませんので、他所では話せない話も『Candy』なら、できるわけですね。

電場の届かない世界の果てで「スマホが使えない」は当たり前ですが、東京のド真ん中で「スマホが使えない」というのは本当に大きな価値で、「スマホが使えない都内の社交場」というエンタメはメチャクチャ可能性があると思いました。

ただひとつ。

どこでもそこでも「スマホ没収」すればいいというわけではなくて、そこには『納得感』が必要で、「なんで、没収されなくちゃいけないの?」と思われてしまう場所には適さないと思います。

スーパー銭湯で靴を『人質』として預けるじゃないですか?

あのタイミングでどうにかしてスマホも預けないといけないようにしたら、そこには「風呂場にスマホを持ち込むなんて非常識だ」という納得感がありますし、その流れで、風呂上がりの「くつろぎスペース」の価値がグンと上がると思いました。

今日は「『価値の位置』を把握して、時代を作ろうね」というお話でした。

現場からは以上でーす。

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