住民との対話

2019年8月4日

おはようございます。

岡本社長の謝罪会見の画像をLINEスタンプとして使用しているキングコング西野です。

さて。

『えんとつ町のプペル美術館』を中心にデザインした町を作っています。

当初、「町を作る!」と言ったときは、鼻で笑われたりもしましたが、美術館の土地を購入したり、それこそスーパー銭湯『湯櫻(ゆざくら)』のオープンなどもあって、「あれ?こいつ、マジで町を作っちゃうんじゃない?」という雰囲気になってきました。

自分のことを「リーダー」と呼んでしまうのも恐れ多いですが、リーダーの役割というのは「いけるぞ」という雰囲気を作ることで、「どうせ無理」と思っているチームと、「いけるぞ」と思っているチームとでは、モチベーションが全然違って、当然、パフォーマンスも変わってきます。

町を作ろうと決めた時に、僕が最初にやったことは、「まとめて土地を買う」でした。

土地は買うわ…その分の税金を払うわ(税金メッチャ高い)…で、会社が一瞬潰れかけたのですが、そうまでして見せなきゃいけなかったのは「覚悟」で、「どうやら西野が本気だぞ」ということを早い段階で皆様に思ってもらうことが重要だと判断し、今に至ります。

ちなみに、お金を管理しているスタッフさんからはベラボーに怒られましたww

町作りを始めてみて、あらためて思ったのは「そりゃ、国が仕掛ける地方創生はことごとく失敗するよ」ということでした。

昨日もお伝えしましたが、「強いコンテンツを誘致して、はい、地方創生!」など上手くいくハズがなく、セックス同様、前戯がとっても大切です。

まず。

町を作るには、『多数決で決まった解』ではなく、『一人の人間の圧倒的な覚悟と理念と想像力とワガママ』が必要で、その次に『状況の整理』と『住民との対話』が必要です。

工事を始めるのは、まだまだ先です。

兵庫県川西市という田舎町をエンターテイメントの力で盛り上げる為には、僕らはまず、町の状況を整理し、共有しなくてはいけません。

たとえば、

(これは、どの町でもそうですが)そこに住む高齢者の方の中には、町が盛り上がることを望んでいない方もいらっしゃいます。

町が盛り上がらなくても、自分は“逃げ切れる世代”ので、「このまま静かに暮らしたい」という考えになってしまうのは、とても理解できます。

その一方で、“次の世代”からすると、町にお金が落ちてくれないと、住みにくくなってしまうので、町は盛り上がってくれないと困ります。

あと、こんなこともありますね。

地元の方は『AEON』を求めますが(だって便利だもん!)、地方から遊びに来るお客様は『AEON』がある景色を求めていません。

税金を使って何かを作る場合は「公共性」が求められますが、公共性の高いもの(無味無臭デザイン)は集客装置として機能しません。

町作りというのは、常に「住む人」と「行く人」の『板挟み』にあって、ここを整理・共有し、対話を繰り返し、『少し強引な落としどころ(=外から遊びに来てもらえる個性をもったデザイン)』を許してもらえるだけの信用を獲得することが大切です。

「ちょっと強引な改革だと思うけど、西野くん達がやることなら応援するよ」という下地を作ってから、ようやく工事スタートですね。

地元の方に応援してもらう為の『光る満願寺展』の開催費用と、覚悟を見せる為の土地の購入で、ザックリ1億5000万円ぐらいをブチ込み(税金は別です)、地元住民の方との対話に膨大な時間を投資したのですが、まだ工事は始まっていません。

下地づくりに、これだけのコストがかかるということです(※当然、まだまだかかります)。

町作りの下地作りにかかるコストは自分が想像していた以上で(「土地建物代を調達すればいい」ぐらいに思っていました)、今回とても勉強になりました。

こういった七転八倒クソ奮闘っぷりを、サロンメンバーの皆さんと共有し、「そんな苦労があるのね」ということを学び、ここでの学びを別の何かに活かせるチーム作りを共に進めていきたいと思います。

今日は『僕らが作るホテル』の話もしたかったのですが、長くなってしまったので、また明日。

お楽しみに!

現場からは以上でーす。
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