実験をしない表現者

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この記事は1年前のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の過去記事です。

2019年9月30日

おはようございます。

3連泊となった高級ホテル3日目の夜に「ルームサービス」が充実していることを知ったキングコング西野です。

先日の「立川志の輔師匠にオファー→結果報告」の反応を見て、「やっぱり、サロンメンバーには、もっともっと早い段階から企画を共有していった方がいいなぁ」と思ったので、今日は、かなり前段階(頓挫する可能性が極めて高い段階)の企画を皆様に共有したいと思います。。

さて。

志の輔師匠と呑んでいる時に、「芸歴を重ねることで『手に入るもの』と、『失うもの』は何ですか?」という質問を投げてみたところ、「手に入るものは『編集素材』で、失うものは『執念』」と即答されました。

その後に、こんな言葉が続きます。

「こうして西野君と出会い、話が聞けているのも、僕が芸歴を重ねたからで、ここで西野君からインプットしたネタ(素材)は、必ずどこかで活かすことができる。他方、編集素材が増えてしまうと、素材の組み合わせだけでやりくりできしまうので(乗り越えることができてしまうので)、結果、小賢しいモノが出来上がってしまう。

芸歴を重ねて『素材の組み合わせで乗りきれる』という逃げ道が増えるとねぇ…ゼロから1を作る執念が年々削られていくんだよ。まいっちゃうよね」

立川志の輔という天才でも、この調子。

これはサロンメンバーの皆さんも同じなんじゃないかなぁ。

少なくとも僕は、そうです。

僕は芸歴20年目の、たった39歳ですが、「こういう時は、こうでしょ?」「この問題を解くときは、コレとコレを組み合わせればいけるでしょ?」という『乗り越え方』を会得していて、少しでも気を抜くと、そのカードを切って、結果を出してしまいます。

それでイイ気になって、あまりにもクダラナイです。

結果は出ているかもしれませんが、脳細胞を動かしていないので、脳ミソは確実に死んでいて、そのやり方で結果を出し続けていると、いずれどこかのタイミングで『老害』になります。

残酷な話ですが、実験をしない表現者は確実に死ぬわけですね。

編集素材でやりくりできてしまう自分(衰えていく執念)に抗うように、僕らはやっぱりゼロから1を作る作業と向き合い続けなければなりません。

そんなこんなで、今日までの三日間、ホテルに缶詰めになって新作絵本の執筆をしていました。

西野亮廣『死にたかった3日間 by キンコン西野』
おはようございます。今朝の『Voicy』は、「クラウドファンディングのコツ」というテーマでお話しさせていただきました。5分程度ですので、もしよかったら聴いてく…

表(公式ブログ)では冗談めかして書いておりますが、「お前の才能は前作で枯れたよ」というカマを持った死神が作業机の前にずっと立っていて、本音を言うと、怖くて怖くてたまらない時間だったんです。

ただ、これからも“素材の組み合わせ”に逃げず、この恐怖と対峙していくことを、サロンメンバーの皆様への決意表明とさせていただきます。

そして。

今回、書いた物語ですが、僕の絵本としては初の「現代の東京」が舞台の物語です。

細かいところまで言っちゃうと、終電が過ぎた『都電荒川線』が舞台です。

『夢幻鉄道』という仮タイトルを付けた今回の絵本は、絵本『オルゴールワールド』のタモリさん以来となる“他のアーティストとのコラボ”の可能性も考えています。

『夢幻鉄道』は僕が物語を書いて、ビジュアルをお願いする形ですね。

「誰にビジュアルをお願いすると楽しくなるかなぁ」と考えた時に、ここ最近、毎日のように傷を舐め合いながらイチャイチャしている「蜷川実花」さんの顔が浮かびました。

一度、彼女に投げてみて、厳しいようだったら、自分で全部やります。

いずれにせよ『夢幻鉄道』は必ず形にします。

いつか、『夢幻鉄道』が世に出た時は、「そういえば2019年の夏の終わりに、西野が震えながら書いていたなぁ」と思い出して、ニマニマしてください。サロン特典です。

本当に、本当にイイ本が書けました。

現場からは以上でーす。

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