新しい文化の仕掛け方

この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。

2019年10月31日
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こんにちは。
梶原君のTwitterがのっとられて、グラビアアイドルさんのエッチな写真を添付して「かわいいー♥️」と呟かれていたので、
僕も、Twitterをのっとられたフリをして、のっとられた梶原君のTwitterと、まったく同じツイートをしたところ…
梶原君のTwitterが凍結して見れなくなり、僕のスケベツイートだけが生き残り、
更には、そのグラビアアイドルさん(ご本人)から僕のツイートがリツイートされ、経緯を知らない人からすると、「シンプルにエッチな奴」になってしまったキングコング西野です。死にたい。

さて。
パリから帰ってきて、そのまま栃木に飛び、『藤城清治美術館』に行ってまいりました。
『えんとつ町のプペル美術館』の参考になることだらけだったので、少し整理して、明日の記事でお届けします。

今日は「文化の作り方」について前々から少し思っていることを皆様に共有したいと思います。
ギリシャ(ギリシャじゃなかったっけな?)の「善・悪」の捉え方が本質的で、日本では「善=良いこと」「悪=悪いこと」ですが、ギリシャでは「善=自分の為になること」「悪=自分の為にならないこと」と考えられています。

つまり、
「あの人を助けたい!」という自分の想いを実現させる為の『ボランティア』も「善」ならば、
「あいつを殺したい!」という自分の想いを実現させる為の『人殺し』も「善」なんですね。
ボランティアも人殺しも「善」なんです。
哲学者のナンチャラテレス(情報がアヤフヤ!)は「人は『善』でしか動かない」と偉そうに言っています。そりゃそうだ!

んでもって「文化」の話です。
一人の想い・スタイルが飛び火し、「ああしよう」「こうしよう」「それイイね!」と“自分達の為になるように”改善を繰り返し、時間をかけて、いよいよイイ感じに仕上がった生活様式(=善の集合体)が「文化」です。

結論を急ぐ行政は「民衆がこう動いてくれたら助かる」という自分達の都合を押し付けようと案内看板を出しますが、残念ながら、それは文化になりえません。
警視庁が作った『交通安全ポスター』を持ったピーポー君が「シェアしてね」と叫んだところで、誰もシェアしないんです。

自分や自分の身内が事故に遭うまでは、交通事故は他人事で、多くの民衆にとって「交通安全ポスターをシェアする」というアクションは「良いこと」であって、ギリシャ哲学でいうところの「悪」なんですね。
人は善でしか動きません。
人を巻き込む時は、この切り口から設計していかねばなりません。

つまり、「根付かせたい文化を、どうすれば民衆にとっての『善』にできるか?」です。
https://r25.jp/article/640044162395524895
僕は、以下の二つが重要だと考えています。
①ルールを固めすぎない
②熟成期間を設ける
いずれも、民衆(お客さん)に議論し、お客さんの手で改善してもらう為です。
新しい文化を仕掛ける側がやることは、「民衆(お客さん)にハンドルを握らせて、民衆が大事故を起こさないように陰でコッソリと誘導をする」です。

たとえば、静かにして欲しい空間の灯りは、LEDライトではなくて、光の弱いロウソクにする。
誰も注意していませんが、お客さんは、お客さんの判断で声のボリュームを落とします。
基本、こういう仕掛けの積み重ねだと思っています。

明日の朝、「ゴミ拾い&飲み歩き」がありますが、「11月1日=ゴミ拾いの日」という文化にする為に運営が最初の段階でやれることは限られていて、今回でいうと、「黒の上下」という簡単なドレスコードだけを決めて、「あぁ、あの人もゴミを拾いに来たんだな」と仲間をビジュアルで判断できるように誘導するぐらい。

最初の段階でルールをガチガチに決めてしまうと、「ルールを作る人」と「ルールに従う人」となり、ルールに従う人の『善』がまるで設計されていないので文化になりえません。
とりあえず、明日やってみて、ゴミ拾い後の呑み会で「来年はどうする?」と議論して、しっかりと時間をかけて熟成させていきたいと思います。

11月1日が「ゴミ拾いの日」になるのは、ハロウィンが「コスプレ大会」になっている日本特有のものなので、根付かせると結構面白いと思います。
今日は「文化の作り方」についてのお話でした。

栃木(藤城清治美術館)から東京に帰ってきたので、これからお台場の日本科学未来館に移動して、『マンモス展』を観てきます。
立体物の展示の勉強です。
(※整理して、明日、投稿しますね)
現場からは以上でーす。
【追伸】
11月27日に、雪がコンコン積もった富良野で飲み会をします!是非!

ちなみに2019年11月1日はハロウィン後のゴミ拾い&飲み会ハシゴ酒で投稿はありませんよ。

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