えんとつ町のプペルの絵本が売れた理由

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この記事は1年前のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の過去記事です。

2020年1月23日
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おはようございます。
YouTubeで全国の『おゆうぎ会』の動画を見漁っては、ときどき涙ぐんでいるキングコング西野です。#誰の子やねん

さて。

なんか最近はオラオラした記事が続いたので、今日は自分の中にある少しボンヤリした気持ちを頑張って文章にしたいと思います。

最近、『西野亮廣の絵本』の先々の展開について、「ありゃ、ちょっと見誤ってたなぁ」と思うようになりました。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、僕の絵本のストーリーは全部繋がっておりまして(※次回作は再び『えんとつ町』が舞台の物語です)、全体のストーリーは25歳の時に全部書いちゃいました。

巨匠と呼ばれる作家さんをズラリと並べた時に、揃いも揃って若い頃に書かれた作品の方が好きだったので(『風たちぬ』よりも『ラピュタ』が好き!)、「ならば一生かけて形にする作品を若いうちに書いちゃおう!」と結論し、丸1年を費やして、50年分ほどの作品のプロットを書いちゃいました。
年齢を重ねて説教臭くなる自分を恐れたのです。

そこから今に至るわけですが、自身最大のヒットは「第4話」の『えんとつ町のプペル』です。
分業制に移行したり、クラウドファンディングやらクラウドソーシングやら、無料公開やらの、話題もありましたが、あの作品が世間に刺さった一番の理由は、もう自分でも分かっているんです。

主人公(プペル&ルビッチ)の姿と、制作&発売当時の(日本中からバッシングを浴びていた)「キングコング西野亮廣」の姿が重なっていたから、ですね。
主人公達の台詞や、主題歌に『言霊(説得力)』がのっていて、そいつを世間が見逃さなかった。
「マーケティング」などでは語れない部分です。

50年分の物語を書くことは可能ですが、その物語を発表する時の時代背景や自分を取り巻く環境までは予測不可能で、つまるところ「『言霊』までは設計できない」ということですね。

幸い、次回作の『みにくいトーマス ~えんとつ町に咲いた花~』と、次回作の『夢幻鉄道』に出てくる主人公や、彼らが放つメッセージは、今の自分の心境と合致しているのですが、先々で、「【迫害】を受けた者が【革命】を起こす物語」が控えていたりします。

ただ、その作品を発表する時のキングコング西野の『#(ハッシュタグ)』は、きっともう【迫害】や【革命】ではないでしょう。
自分が置かれている状況と、作品のメッセージに乖離があって、そんなものは刺さらない。

もしかすると、『原作=にしのあきひろ』という建て付けで、現在進行形で迫害を受けている他のクリエイターが形にした方がいいと思います。

「80歳になった僕が、25歳の頃に書いた作品を形にする」という設計は、若干、無理があったのかも…というのが今回の結論です。

僕の理想とするエンターテイメントは、西野亮廣が一人でオラオラするものではありません。
皆で作って、適材適所で、一番良いシュートを決められる人間が、決めるべきだと思っています。

『夢幻鉄道』のイラストを、蜷川実花さんにお任せした判断は結構正しかったかも。

任せるところは積極的に任せて、僕は「老い」を受け入れながら、今の自分が書くべき本を書こうと思います。

なんか、今日は、皆さんの生活に転用しにくそうな超個人的な内容になってしまってスミマセン。
現場からは以上でーす。

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