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この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。
2020年5月1日
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おはようございます。
シラフの時に幻冬舎の箕輪さんと喋ると照れちゃってモジモジしてしまうキングコング西野です。

さて。
今日は「『シナジーマップ』の描き換えによって見えてきた課題」というテーマでお話ししたいと思います。

最近、このサロンに入られた方と少なくないと思うので(よろしくです!)、あらためて、御説明させていただきますが、僕は『シナジーマップ』というものを描いています。

(※コチラです→https://youtu.be/6hB46eHua00)

これは、僕が手掛けている各仕事が「それぞれ他の仕事にどのような影響をもたらしているか?」という相関関係を可視化した地図で、基本は、『¥(お金)』『AD(宣伝)』『ID(世界観)』で、線を結んでいきます。

たとえば、僕はオンラインサロンの宣伝を目的としてビジネス書を出しているので、「ビジネス書」から「オンラインサロン」に『AD(宣伝)』という矢印が伸び、「オンラインサロン」の中に『¥』マークが入ります。

これは、「収益化はオンラインサロンですればいいので、ビジネス書は、とにかくサロンの宣伝の為に機能させようね」と読み解くことができます。

そうすると、ビジネス書を書いた時に発生する【印税】は、ビジネス書がより多くの人に読まれる(より多くの人にサロンの宣伝をする)為に使った方がいいので、「ビジネス書の印税は全額、ビジネス書の広告費に使おう!」という発想が生まれます。

僕がビジネス書を出すときに、新聞や、駅広告をジャックしている理由はそこです。
こうすることで、競合と差を生んでいるわけですね。

今、手掛けているプロジェクトが、他のどのプロジェクトにどんな影響を及ぼしているのかを把握できていれば、今、手掛けているプロジェクトの「役割」が明確になります。

『シナジーマップ』はリーダーの頭の中だけにあればいいものではありません。

「自分の役割」が明確であればあるほど頑張れるので(努力する方向が分かるので)、『シナジーマップ』は、チーム全体で共有しておくことが大切で、そして、“状況に応じて描き換えること”が大切です。

 
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▼ 「絵本」から新たに伸びた『ID(世界観)』
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最近、僕の絵本からYouTubeに向けて『ID(世界観)』の矢印が伸びました。

「読み聞かせ動画」です。

「読み聞かせ動画」の最後に「オンラインサロン」の宣伝を入れ、備考欄に「オンラインサロン」のリンクを貼ることで、「なるほど。西野のサロンはこういったこともしているんだな」と認識していただき、それにより、「読み聞かせ動画」から「オンラインサロン」に『AD(宣伝)』が伸び、「オンラインサロン」に『¥』マークが入ります。

今後は「読み聞かせ動画」のスポンサー枠を販売するので、「読み聞かせ動画」にも『¥』マークが入ります。

それらの『¥』を使って、次の「読み聞かせ動画」を作ったり、被災地やスラム街の子供の支援をしたりします。

ここまでは、どちらかというとイイ話です。
問題は、ここから。

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▼ 消えた『ID(世界観)』
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これまで、僕の「絵本」から、「スナックCANDY」や、「レンタル会議室ZIP」や、「SHIBUYA FREE COFFEE」や、それこそ個展会場などに、それぞれ『ID』の矢印が伸びていました。

それぞれ、「えんとつ町風味の空間」を作っていたのですが、今回のコロナちゃんのおかげで、その空間は使えなくなってしまいました。

「じゃあ、撤退すりゃいいじゃん。そもそも、そこで、そんなに売上を出してなかったでしょ?」と考える方もいらっしゃるかもしれまけんが、ここで僕らは「オフラインの空間が何の為にあるのか?」を整理しなければいけません。

少なくとも僕らが提供しているエンタメにおいてのオフライン空間は、売上を出す為などではありません。
売上のことだけを考えるのなら、固定費のかからないオンライン上のサービスを強化しています。

僕らがオフライン空間を丁寧に作っている理由は、「コミュニティーを熟成させる為」です。

以前、すこぶる酔っ払った時に『ゆうこす』ちゃんに、「オフラインの溜まり場を作らないと【流行り】になってしまうよ」という話をしました。説教臭いオヤジで嫌ですね。

ただ、その考えはシラフの今も変わっていなくて、ネットでバズったところで、スポット(点)で終わってしまうんですね。

その状態をネット上で続けようと思ったら、バズらせ続けないといけないのですが、現実問題、次の弾を作るまでには時間がかかります。

その時、間を繋いでくれるのが「弾を受けた者同士の議論」です。

カラオケを想像していただけると分かりやすいかもしれません。
米津玄師さんの新曲なんて、半年か1年に一度しか出ないじゃないですか?

とこらが、ファン同士がカラオケで歌うことで、結果的に、米津玄師さんの発信は止まっていない。
オフラインの魅力はここで、次の新ネタが投下されるまで繋いでくれるんですね。

『えんとつ町のプペル』というのは、絵本の姿をした「コンセプト」ですから、『えんとつ町のプペル』の空間を用意していれば、作品のコンセプトである「挑戦する人」達がそこに集まって、自分達の挑戦を肴に議論をし、ときどきプペルの話を挟んで、次の新ネタが投下されるまでの間を繋いでくれます。

発信がオンライン一辺倒になると、僕が毎週のようにプペルの新ネタを投下しないといけなくなり、それだと、10年、100年は持ちません。

オフライン空間には「コミュニティーを熟成させる」という役割があり、その空間を断たれているのが今です。

問題は分かったので、あとは解くだけ。

今は何も思いついていませんが、「オフラインでおこなっていたことを、オンラインで代替する」という方向じゃない気はしています。
まったく新しい何かを思いつかないと、死ぬパターンです。
得意です。3週間以内に答えを出します。

皆さんにお伝えしたいことがあります。
きっと、今、早急な結論を求められていると思います。
スピードを出すことは超大事ですが、問題改善のスタート地点を『シナジーマップからの再設計』にしないと、後々、必ず行き詰まるので、遠回りのようですが、そこから手をつけられることをオススメします。

お互い、頑張りましょう。
また、「こういうの思いついたよー」というのがあれば、すぐに共有しますね😌

現場からは以上でーす。

【追伸】

スナック『CANDY』のオンラインサロンを一新しました。
店に行けない間は、ZOOM飲み会の場所になりそうです。

僕も、だいたい月一ペースで酔っ払い配信をします。

Salon.jp | スナック『キャンディ』
西野亮廣の絵本「えんとつ町のプペル」の世界観で作られ、西野亮廣とshowroom前田裕二がオーナーの「会員制のスナック」です。住所も非公開。会員さんにだけお伝えしています。是非会員になられて足を運んでみてください。

入会ページのリンクはこちら→https://salon.jp/1hc1srjr-johu-o7eg-33xn-r8u88p2slizf

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