コロナ時代の勝ち組は誰ですか?

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この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。
2020年5月10日
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おはようございます。
カジサックの炎上でヨダレが止まらないキングコング西野です。

さて。
『コロナ時代の生き方』について、今日は少し辛辣な内容になっちゃうかもしれませんが、でも未来を想ったら、現実の輪郭を正直にお伝えした方がいいと思うので、なるべく丁寧にお話しします。
(※怒らないでね。ニャンニャン)

最近、仕事の空き時間に、YouTubeの生配信をしています。
アーカイブに残すつもりもなく、「チャンネル登録者数や再生回数を稼くことが目的」というわけでもありません。

もともと僕は月に2度ほど、地方に住む方々と「呑み会」をしていました。

その会には、大学生もいれば、60代や70代の先輩方もいて、僕はそこで「今、何にハマっているのか?」「今、何に困っているのか?」、場合によっては、「今、何に苛立っているのか?」を、ひたすら聞きます。

デビューから20年間、ずっと変わらず『なんばグランド花月』という劇場のステージに立っています。
そこで僕は、「大阪観光に来られたオジチャンやオバチャンが、どこで笑うのか?」「大阪観光に来られたオジチャンやオバチャンに、普段自分が使っているどの単語が通用しないのか?」をチェックし続けています。
(※西野のビジネス書が読みやすい理由はそれです。通用しない横文字は徹底的に使わない)

地方の居酒屋や、観光地となっている劇場でのリアクションこそが「世間」で、たくさんの人を巻き込み、時代を獲るのなら、この「世間」の形やサイズを見誤ってはいけません。

今、コロナちゃんの影響で、こういった「聞き取り調査」ができないので、“オンラインの中では、まだ「世間」に近い”YouTubeで、世間の声を聞いています。

YouTubeのコメント欄では、最近、ようやく「クラウドファンディング」という言葉を聞くようになったし、
それこそ僕なんかは「最近、テレビで観ないですが、ちゃんと食えて(稼げて)いるんですか?」と心配されたりします。

この声こそが「世間」です。

『オンラインサロン』は“数年後の世間を作る場所”であって(※今、吉本芸人が使い始めたSILKHATを作ったのは2年前)、
皆様からのコメントは毎回すべて読ませてもらっていますが、ただ僕は、サロンメンバーの皆様の声を「世間の声」としてカウントしていません。

「僕たちは、どんな未来を作りたいのか?」を確認する為に、コメントを読ませてもらっています。
いただいたコメントは毎回、超面白いです。
いつもありがとうございます。

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▼ コロナショックで日本はどこへ向かうのか?
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さて。
先日、YouTubeの生配信中に、こんな質問をいただきました?

「コロナ時代の勝ち組は誰ですか?」

直球で、気持ちの良い質問です。
最高っす!

この質問にはハッキリとお答えできます。
(※ここからが気を害する人がいるかもしれない内容です)

まず、状況を整理してみます。

①もともと、オフラインサービスを提供する道とオンラインサービスを提供する道の二つの選択肢があった。

②その上で、
「オフラインサービスを提供することが得意な人」がオフラインサービス提供する道を選び、
「オンラインサービスを提供することが得意な人」がオンラインサービスを提供する道を選んだ。

③そんな中、コロナちゃんが襲来して、オフラインサービスを提供することができなくなってしまった。

④仕方がないので、「オフラインサービスを提供することが得意な人」は、オンラインサービスを提供する道を選んだ。

…コロナちゃん襲来から、今までを整理すると、ザッとこんな感じです。

この状況を、「スポーツ」に置き換えるとですね、『事情によってスケートが禁止になったので、スケートの羽生結弦君が、そのファンを引き連れて、那須川天心君がいるキックボクシング界に参戦した』という状態で、「勝ち組は誰か?」というと、そりゃ、那須川天心君です。

羽生君のファンが天心君の魅力を知り、天心君に流れて、天心君が「より大きくなって」勝負アリです。

コロナショックの水面下でジワジワと起こっている現象はこれで、要するに「勝ち組は誰か?」というと、『これまでオンラインで勝っていた人』です。

オフラインのお客さんが、今回を期に、オンラインの猛者の魅力を知り、そっちに流れて、これまでオンラインで勝っていた人が、より勝っているのがコロナ時代です。

もともとオンラインサービスを提供していた住人からすると、今は、「弱い奴が、お客さんを連れて来てくれた」と状況なので、言ってしまえば『ザル』なんです。
きっと、幻冬舎の箕輪さんは高笑いしていると思います(そういう男です)。
好きです、箕輪さん。

でも、これが現実で、「突貫工事のオンライン化」は絶対に負けるので、養分を吸いとられて終わりです。

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▼ じゃあ、これまでオフラインサービスを提供していた人はどうすりゃいいの?
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ここからは、「僕が『これまでオフラインサービスを提供していた人』だったら、こうする!」という話なので、話半分で聞いてください。

結論から先に言うと、少なくとも日本は、皆が思っている以上に、『beforeコロナ』の生活に戻ると思います。

newspicksなどで語られている『withコロナ』や『ニューノーマル』の世界というのは、シリコンバレー憧れの東京都港区民(意識高い系)の希望的観測でしかないです。

「仮想通貨は世界を変える!」みたいなノリ。

newspicksは、知り合いがたくさん参加しているサービスだから、この話を聞かれたら怒られるんだけど、思想がゼロ年代的と言うか、オジサン的というか、「時代の切り取り方」、もっと言うと、「日本の切り取り方」が雑すぎるんです。

日本という国は絶望的に田舎で、「日本列島の形をした老人ホーム」なので、とにもかくにも変化しませんし、そもそも「世間(@日本)」は変化を望んでいません。

コロナショックも、喉元過ぎればナントヤラで、「ZOOM呑み会よりも、やっぱり、居酒屋で呑むのがいいよねー」となるでしょう。

オフラインへの出戻りが必ずある。

ただ、今回のコロナショックによって、世界の形は少しだけ、しかし確実に変わっています。

今回で「ZOOM会議の良さ」を覚えてしまった人達は、今後、会議室を利用して会議することに『特別な理由』が必要になってくるでしょうし(※つまり会議室の利用率が下がる)、
生々しい話をすると、この1ヶ月で『西野亮廣エンタメ研究所』の会員は1万人ぐらい増えたのですが、この1万人は「もともと別の何かに時間を使っていた人達」です。

オフラインへの出戻りは確実に起きますが、100%戻ってくるわけではありません。

この時、オフラインサービスの経営者に問われる選択肢は2つで、「オフラインを捨ててオンラインに切り替える」か、「どうにか耐えて、耐えたところで売り上げが以前の80%になるかもしれないけど、やっぱりオフラインで戦う」か。

僕は戦を『勝率』と『損切り』で見る人間なので、僕が『これまでオフラインサービスを提供していた人』なら、迷わず後者を選びます。

つまり、家賃と従業員の給料をどうにか(死に物狂い)で調達して…あと数週間、なんとか耐えます。
オンラインへの引っ越しはしません。
相変わらずオフラインに根をはって、そこから一部だけをオンライン化(ハイブリット化)すると思います。

世界は変わるけれど、「どこが、どれぐらい変わるかを?」を、港区民同士で議論するのではなくて、日本が搭載している見上げた田舎根性と照らし合わせながら、割り出した方がいいと思います。

先日、箕輪さんから「こんな時代になっちゃいましたが、次に興味があるのは何ですか?」と質問された時に、「それでも土地(不動産)です」と答えた西野です。

現場からは以上でーす。

【追伸】
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