「メイキング」というエンターテイメント

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この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。
2020年5月30日
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おはようまんじゅう。
「おはよう」と打ったら、その後に何故か予測入力で「まんじゅう」という単語が出てきたので、流れ乗って「おはようまんじゅう」と打ってみたキングコング西野です。
さて。
昨日、一昨日と、ゴリッと踏み込んだ作業にお付き合いいただいたので、今日は少しトーンダウンして、今の状況や、そもそも自分達が面白がっているものを整理・共有する回にしたいと思います。
(※週に一度やってくるハズレ回ですが、もしかすると「チームリーダー」を務めておられる方の参考にはなるかもです)
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▼ 「メイキング」に恋してる
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僕が「メイキング」と呼ばれるものに初めて反応したのは映画『タイタニック』だと記憶しています。
タイタニック号の後ろの海が合成だと知った時の衝撃は凄まじく、「世界にはデタラメな規模でエンタメを作っている人がいるんだなぁ」と興奮し、今に至ります(#途中を大幅に飛ばす男)。
浦沢直樹さんがプレゼンターを務め、漫画家さんの作品制作過程に密着する番組『漫勉』(NHK)にも、ずいぶん興奮させられました。
Gペン一本で物語を生み出す漫画家さんが魔法使いのようでもあり、哲学者のようでもあり、数学者のようでもあり……「ほぉー、なるほどー、漫画って、こうやって作られるのかー!」とウキョウキョ言っとりました。
Gペンを走らせる時の「紙を引っ掻くような音」が、また最高にイイんです!
「メイキング」繋がりでいうと、森ビルが『六本木ヒルズ』を作るときの裏話だったり、オリエンタルランドが『東京ディズニーランド』を作るときの裏話なんかも好きで、そういった書籍は片っ端から読み漁りました。
…そこで仕入れた情報の「全て」が実生活に反映されたか?というと、勿論そんなわけがなくて、
『六本木ヒルズ』や『東京ディズニーランド』建設の際の「地元住民の皆様への配慮」は参考にさせていただきましたが、
一方で、「海を合成しなきゃいけない場面」には今のところ出くわしていません。
『タイタニック』の「メイキング」は、まったく役に立っていないのです(笑)
でも、それでいい。
メイキングを観ていると、時々、「あ。この手法は自分の活動に転用できるな」というのがあったりしますが、僕は「役に立てよう」と思って観ているわけではなくて、大前提として「エンタメ」としてメイキングを観ているので、「すげー頑張ってる人がいるなぁ。僕も頑張ろう!」と思えたら、そのメイキングは僕の中で十分に役目を果たしてくれています。
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▼ 「メイキング」というエンターテイメント
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僕がこれまで恋をした数々の「メイキング」は、どれも本当に素晴らしいものだったのですが、どこまでいっても「サブ的」な扱いでした。
特典として扱われ、しかも、決まって「事後報告」です。
メイキングオタク(メイキング贔屓)の僕はそれが嫌で、「もっとメイキングがエンタメの真ん中に来てもいいじゃん!」とか何とか言い出して、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を立ち上げました。
昨日、一昨日のような「編集作業」は、エンタメの一つとしてカウントしても恥ずかしくないものだったと自負しております。
たとえば、映画『タイタニック』のCG制作現場をライブ配信で覗けたり、『プーさんのハニーハント』や『ビッグサンダーマウンテン』の建設現場の見学ができたりしたら、僕はその体験を「エンターテイメント」と呼ぶでしょう。
多くのオンラインサロンが「学べる」「役に立つ」を前面に出されているので、皆、役に立つ情報を期待します。
僕自身、「役に立つ記事」を書いてしまうことがあって、そういった記事が続くと、サロンメンバーの皆様から「もっと、もっと」と求められていることを感じます。
そして間もなく、そのリクエストに応えようとする自分が見え隠れします。
そんな時は、グッと踏みとどまり、自分に言い聞かせます。
「あー、面白かった」「あー、興奮した」だけで終わる回があっていいのだ、と。
このことは自分にも言い聞かせますし、こうして皆さんとも共有しておかないと、この船は沈むでしょう。
さすがに、サロンを何年も運営していると、船のバランスに敏感になり、「ちょっとバランスが崩れてきてるかなぁ」と思ったら、すぐに整えるようになりました。
チームが間違った方向に進むときは、誰か一人の仕業なんかではなくて、「空気」の仕業で、こうして「僕たちは○○を大事にするんだよね? そうだよね?」と定期的に確認作業をすることが、どうやら大事っぽいです。
声を掛け合って、ちゃんとバランスを整えて、そして、前に進む。
これに尽きます。
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▼ さぁ、やるよ
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昨日、クラウドファンディングのリターンを追加しました。
『映画台本&ペアチケット』です。
一日で850個が売れて、これで、1700名の方が映画『えんとつ町のプペル』に足を運んでくださいます。
一晩で、すごい人数です。
ところが、製作費から割り出した映画『えんとつ町のプペル』の観客動員数の合格ラインは「120万人」
「1700名」が霞んで見えてしまうほど、高い高い山です。
ですが、登り始めないと、山頂には行けません。
様々な登山コースからアタックを繰り返して、「過程」と「成功」と「失敗」の全てをここで共有します。
今のところの「失敗」は、『船』で喩えた後に、『山』で喩えてしまっている点です。
船が沈むのか、登山に失敗するのか、ハッキリして欲しいです。
僕らの挑戦はどうやら持久戦なので、その辺もひっくるめて、ときどき立ち止まって、こまめにコミュニケーションをとっていきたいです。
引き続き、宜しくお願いします。
現場からは以上でーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/1547

西野亮廣エンタメ研究所の入会ページのリンクはこちら→https://salon.jp/1hc1srjr-johu-o7eg-33xn-r8u88p2slizf

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