「習慣」にあやかる

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この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。
2020年7月3日
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おはようございます。
そういえば『ゴッドタン』の放送前に、YouTubeチャンネル(毎週キングコング)で「結果が出せなかった」という反省会をしてしまい、『ゴッドタン』本編の期待値を一気に下げてしまったキングコング西野です。
※キングコング(主に梶原君)以外のメンバーは全員結果を出しているので放送をお楽しみに。
さて。
今日は、昨日の『生理現象を原資にする』を、もう一歩進めた話をさせていただこうと思います。
昨日の記事をまだ読まれていない方は、先にそちらをご覧ください。
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▼ 「習慣」にあやかる
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僕が勝負を仕掛ける時に決めていることは、「相手と同じ条件で戦わない」です。
自分の手札と相手の手札を見比べ、「自分が力を出せて、相手が力を出せない戦場」を選ぶようにしています。
そんな流れで、絵本『えんとつ町のプペル』を作っている時に一度、それまで作ったもの(約1年分)を白紙にしたことがありました。
キッカケは、絵本制作中に、これまで上滑りを続けてきた「ハロウィンパーティー」が日本独自のカルチャーとして根付き始めたことです。
同時期に流行り始めたInstagram(インスタ映え)が大きく後押ししたのでしょう。
#昔は日本にハロウィンパーティーなんて文化は無かったよね
渋谷スクランブル交差点には100万人を超える【オバケ】(コスプレイヤー)が集まるようになり、そして、その後に大量の【ゴミ】が生まれました。
『えんとつ町のプペル』はハロウィンの夜に【ゴミ人間(オバケ)】が生まれる物語。
そうなんです。
【オバケ】と【ゴミ】の物語を作っている最中に、【オバケ】と【ゴミ】が生まれる世界規模の祭りが日本に爆誕したんです。
一般的(世界的)な「収穫祭」の分脈だと、ここまで【ゴミ】が出ることはありません。
日本のハロウィンが「コスプレ大会」として生まれたから、【ゴミ】が際立ったわけですね。
ジャパニーズハロウィンのアイコンは【カボチャ】じゃないんです。
【ゴミ】なんです。
この時、絵本の制作を指揮をとる僕に迫られた選択は次の2つです。
・このまま予定どおり絵本の制作を続ける
・これまで作ったものを一旦白紙にして(スタッフさんに土下座をして)、ヨーロッパ風の建物が並んでいた『えんとつ町』を和風に変えて、「ジャパニーズハロウィン」のアイコンを獲りにいく。
選んだのは、ご存知のとおり後者です。
『ジャパニーズハロウィン』のエネルギーは、ハリウッドやディズニーやNetflixが逆立ちしても作れないからです。
絵本の制作チームの皆様には「ごめんなさい!せっかく作ってもらったんだけど、一旦全部捨てて、最初から作りましょう!」と言って、「うつ伏せ」のような土下座をブチかましてやりました。
(※お金もたくさんブッ飛んだ)
泣いても笑ってもジャパニーズハロウィンは毎年やってくるので、そのアイコン(クリスマスでいうところの「サンタクロース」みたいなヤツ)を獲れば、毎年、たくさんの人に『えんとつ町のプペル』が届きます。
こちらから火を起こさなくても、自然発火する「習慣」のエネルギーは侮れません。
少々コストがかかろうが、自分の作品やサービスは、可能なかぎり「習慣」に絡めた方が良いと僕は考えています。
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▼ やっぱり「差し入れ」は強い
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僕は職業柄、「差し入れ」をよく頂きます。
大々的に差し入れを受け入れてしまうと、各所に迷惑をかけてしまうので(ペットボトルの差し入れでも100人から貰うと50kg)、基本、お客様からの差し入れはお断りしています。
ただ一方で、『天才万博』の時は、本番中に酒飲み倒す出演者ばかりなので、「缶ビール」や「缶ハイボール」の差し入れを大々的に受け入れています。
面白いもので、差し入れを受け入れると、メチャクチャ喜んでもらえるんです。
「差し入れさせてくれて、ありがとう」ぐらいの勢いで(笑)
でも、その気持ちはメチャクチャ分かります。
僕も、後輩にご飯を御馳走して、美味しそうに食べてもらえると「ありがとう」という気持ちになります。
差し入れ(ギフト)は、贈られる側はもちろんのこと、贈る側にもポイントが入っているのでしょう。
差し入れの問題は「ミスマッチ」で、それこそ「被災地に千羽鶴を贈る」みたいなことをしてしまうと、贈られる側がツライ思いをしてしまいます。
差し入れには、『天才万博』と「缶ハイボール」のように、【双方にメリットがあるマッチング】が求められているわけですね。
昨日、「プペルのトイレットペーパーをギフトとして売り出す」と発表したところ、飲食店を経営されているサロンメンバーさんから「トイレットペーパーの差し入れ、超助かる!」という声をたくさん頂戴しました。
そりゃそうなんですよね。
トイレットペーパーは消耗品で、経費がかかり続けるんで。
ここを「差し入れ」で負担してあげれば、双方ウィンウィンちゃんです。
こうなってくると、「プペルのトイレットペーパーを差し入れたいサロンメンバー」と「プペルのトイレットペーパーを差し入れして欲しいサロンメンバー」をマッチングしてあげることが大切で、簡単な話、「プペルのトイレットペーパーの差し入れを歓迎しているサロンメンバーの店」が事前に分かればいいわけですよね?
ですよね?
今、『Salon.jp』のプラットフォームを改善中で、どうやら、ゆくゆくは「サロンメンバーの店を調べる地図」ができるそうです。
このお店の紹介欄に「※プペルペーパー大歓迎」の一文を入れておいていただければ、サロンメンバーさんのお店の経費(トイレットペーパー分)は少し削減できると思います。
こんな感じで、トイレットペーパーを開発するだけではなく、(習慣にのせて)トイレットペーパーが売れ続ける仕組みも作っていきます。
プペルのトイレットペーパーの売り上げの3%は絵本の寄付にまわされますので、各々頑張れる範囲でウンコをしてください。
現場からは以上でーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

西野亮廣エンタメ研究所の入会ページのリンクはこちら→https://salon.jp/1hc1srjr-johu-o7eg-33xn-r8u88p2slizf

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