何故、東京から新しい文化が生まれるのか?

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この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。
2020年8月6日
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おはようございます。
「LINEとかじゃなくて、直接会って相談したいことがあるんだけど…」と言ってくるヤツの相談は絶対にLINEで済むと思っているキングコング西野です。
さて。
今日は、いつものような仕事の話はお休みして、皆さんが生活していく上でかなり重要になってくる(けど、まだまだ甘く見積もっているであろう)地方コミュニティーについての話をしたいと思います。
予防医療みたいな話で、いざ当事者になってみないと、ピンとこないかもしれませんが、今日お話しすることは絶対に(絶対に!)押さえておいた方がいいっす!
題して、『おな中2.0 ~機能し始めたローカルコミュニティー~』です。
それでは、どうぞ!
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▼ 何故、東京から新しい文化が生まれるのか?
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「地方移住ブーム」と言われて久しいですが、あれはウソらしいです。
#すげえウソついてんじゃねぇぞ
2015年の数字だと、東京都からの転出数は約37万人、そして転入数が約46万人。
つまり、実際に起こっているのは「地方移住ブーム」などではなく「東京一極集中」です。
なので、ここ数年で起きていたのは厳密に言うと、「地方移住させたいブーム@行政」ですね。
若者の地方暮らしは、それだけハードルが高いのでしょう。
「暮らすのが大変」というよりも、「暮らしていけるんだけど、面白いことができない」というのが大きな理由だと思います。
仕事柄、いろんな地域に行かせていただきますが、その町の30年後を見ている高齢者はほとんどいません。
「人口が減っているのも、このまま放置していると10年後に立ち行かなくなることも分かっているけど、余生は静かに暮らしたいから、余計なことはしないで」と考えている(逃げ切り思考の)高齢者がほとんどです。
地元を盛り上げようとする若者の挑戦は、だいたい、この力によって殺されてしまいます。
#皆さんも心当たりあるでしょう
じゃあ東京には、「余生は静かに暮らしたいから、余計なことはしないで!」という圧力が無いのか?というと……あるんです。
東京にも“逃げ切り思考の高齢者”は山ほどいて、「斜陽産業だけど、新しいことには挑戦しない」が各業界で発生しています。
「失敗してゼロになるぐらいなら、何も手を打たずに、確実に落ち込む未来を選ぶ」が彼らのルーティンワークです。
そんな中、何故、東京から新しい文化が次から次へと生まれているのでしょうか?
理由は簡単。
「東京は同じ理念を持った者同士の物理的距離が近く、徒党を組めるから」です。
一人だったら潰されてしまるけど、協力すれば戦えるわけですね。
ポイントは、「徒党を組むことになる相手との物理的距離が近い」という点です。
オンラインでも繋がることはできるのですが、どうやら僕らは「プチ運命共同体」をオフラインの繋がりから選ぶ傾向にある。
スナックCANDYでは毎週学生が集まる曜日があって(水曜日だっけ?)、そこに参加した学生なら経験していると思いますが、オフラインだと「一緒に何かやろうぜ!」という発言が簡単に飛び出してくる。
どうやら僕らがパートナーを選ぶ時は、そこまで合理的な判断をしているわけではなく、「その場のノリ」が大きな割合を占めているみたいです。
「その場のノリでエイヤ!と徒党を組み、互いに背を押し合い、新しい文化を切り開く(面を取る)」ということが、東京ではよく起こっています。
ちなみに、1~2年前は、仲の良い起業家同士で徒党を組み、皆で「ビジネス書シーン」をハックしました。
本屋さんのビジネス書コーナーに平積みされている本のほぼ10割が友達の本でした。
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▼ おな中2.0
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地方の最大の弱点は「徒党を組むことになる相手との物理的距離が遠い」ということに尽きます。
おかげで、「自分と同じようなことを面白がっている人」と出会う機会がほとんどなく単独行動に出るしかありません。
でも、単独だと「余計なことはするな」という
圧力に潰されちゃうんです。
僕らは長年この課題を攻略できずにいたのですが、ここにきて潮目が変わりはじめています。
今、全国各地にあるスナックCANDYにはサロンメンバーが集い、先の熊本の水害では熊本在住のサロンメンバー同士が『熊本県人会』でコンタクトを取り合い、助け合うシーンが何度も見られました。
いくら『県人会』を作ろうとも、たとえば「富山県人会=2名」「熊本県人会=3名」という規模だったら物理的距離は遠いままなのですが、
ここにきて、オンラインサロンの人数が臨界点を超えたので『県人会』が機能し始めた。
要するに……地方でも徒党を組めるようになった。
自戒を込めて話しますが、僕らはこのことを重く(かなりポジティブに)受け止めた方がいい。
どう考えても、可能性しかありません(^o^)
もう、同じ理念を持った人達が近くにいるんです。
あと必要なのは自分と相手を接着してくれる「会話のキッカケ」だけ。
「え? 同じ中学じゃーん」的な。
今、映画『えんとつ町のプペル』のクラウドファンディングで、各地域の子供施設へ映画の前売り券をプレゼントしてくださる方を募っています。
昨夜、ちょっとした実験として……クラウドファンディング一括で告知するのではなく、各県人会に、それぞれのリターン(その地域の子供施設)を案内してみたんです。
すると、すぐに支援のマッチングが決まったどころか、その施設の存在をその地域のサロンメンバーさんに案内できた上に、「わ!この施設、うちの近所です!」「え? 私、ここに通ってた!」と、その施設をキッカケにコミュニケーションがポコポコと生まれました。
ここでの繋がりが、少し未来の自分を必ず助けてくれる。
店を構えている人からすると、確実に集客に繋がる。
これは絶対に(マジで絶対に!)使った方が良くて、その際、踏んではいけない地雷が「まだ関係性も築けていないのに、「同じ地域にサロンメンバーがいるから」という理由で、そのコミュニティーに自分の店の宣伝を投げてしまうこと。
#これは本当にバカヤロウ
#テイカーの見本
違うんです。
そうじゃない。
「別の理由」で繋がればいいんです。
最初から集客しようとしなくてよくて、「ウォーキング大会」とかでいいんです。
そこで関係性を築けば、ゆくゆく、店の集客に繋がるので。
ゆくゆく、自分を助けてくれるので。
それが「集落」の生き方っす。
とにかく、『県人会』が機能し始めているので上手に使うことをオススメします。
貴方が困った時に助けてくれるのは、
貴方の挑戦の背中を押してくれるのは、
「同じ理念を持った御近所さん」です。
会員数が臨界点を今、『県人会』の存在は無視できません。
有事の際を迎える前に、どうか繋がっておいてください。
【県人会】
https://www.facebook.com/groups/1407938872726236/?ref=share
サロンメンバーさんの挑戦を後押しするサロンでありたいです。
「県人会の、こういう使い方があるよ」というアイデアがあれば聞かせてください(^o^)
現場からは以上でーす。
【追伸①】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
【追伸②】
『スナック西野』の登録者数が1400人を突破しました。
ありがとうございます。
https://www.youtube.com/channel/UCOy5sLcFLqYNqZ1iurp4dCg/join

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