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この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。

2020年11月9日
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こんにちは。
映画『えんとつ町のプペル』を一人でも多くの人に届けたいけど、パソコン仕事もしなきゃいけないので、11月14日に福岡でプペル撮影会をおこなって、福岡までの移動を新幹線にして(往復10時間!)、新幹線の中で仕事をすることに(たった今)決めたキングコング西野です。
#ストロングスタイル
#体力オバケ
さて。
今日は『奇策に溺れず、当たり前を当たり前にやる』というテーマでお届けしたいと思います。
お察しのとおり、今日の内容はテーマで全部喋っちゃってます。
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蜷川実花さんが作ってくださったMVの衣装が余っていたので、“ついで感覚”で始めた『プペル撮影会』。
(※11月15日は東京)→https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/2238
昨日は名古屋で開催し、今週末(14日・土曜日)は、急遽、福岡で開催しようと思っております。
#今日中にクラファンを立ち上げてやります
やたらと『プペル撮影会』を詰め込んでいるのには理由があって……一緒に撮影させてもらっているお客さんの反応(表情)を見る限り、明らかに手応えがあるんです。
「この人達は映画館に来てくれる」といった。
何で判断しているかというと、『勘』です。
「『勘』かよ」と思われるかもしれませんが、『勘』というのは不確実なものではなく、経験が導き出した答えで、つまるところ『統計結果』です。
「来てくれるお客さん」と「来てくれないお客さん」の表情やリアクションの温度を20年以上見続けてきたので、さすがに分かります。
お喋りが得意な人なら共感いただけると思いますが、「この段階で、このウケなら、このエピソードトークのオチはスベるなぁ」というのってあるじゃないですか?
あれです(笑)
経験を積み重ねないと割り出せない答えの名称を『勘』と呼びます。
『プペル撮影会』は明らかに刺さっていて、さっき、その理由を因数分解してみたのですが、一つに「グループで参加している」というのがありそうです。
撮影会は一人で参加されるかたもいるのですが(大歓迎です!)、家族や友達や恋人と参加される方が多く、ここで一度、グループになっていると、「映画『えんとつ町のプペル』を観に行く」が、次にグループで集まる理由になるわけです。
……なんか、ちょっと複雑な話をしていますね。
#ごめん
つまり、一人に向けて「映画を観に来てね」と発信した場合、その一人が享受するコンテンツは映画『えんとつ町のプペル』しかないのですが、グループに向けて「映画を観に来てね」と発信すると、そのグループが享受するコンテンツは映画『えんとつ町のプペル』に加えて、『またグループで集まれる』がある。
一人だと、「映画を観に行く」というスケジュールを後回しにしてしまって、そのまま忘れてしまうケースもありますが、
グループだと、そのグループ内の誰か一人が「映画に行こう」と言えば、そのまま忘れていたかもしれない人を巻き込んで、グループごと動きます。
確率論です。
グループだと「映画に行くキッカケの数」が増えるわけですね。
この手法は、そのまま一般のサービスに転用できると思うのですが……
「絶対に集客しなくちゃいけない『ビッグイベント』の前に、何回に分けてでもいいから、3~4人グループで集客をして、グループの再集合先を『ビッグイベント』にする」という、【二段階の集客】が効きそうです。
いきなり『ビッグイベント』に集客しようと思ったら、宣伝が一人(個人)にしか届いていないので、プロダクト(商品や作品)一本勝負になるし、声をかけてくれる人がその人のまわりにいないので、イベント参加が後回しにされ、忘れられてしまいます。
ビッグイベントの集客は、「ミニグループをいかに巻き込むか?」が勝負の分かれ目です。
気をつけなきゃいけないのは「グループがデカ過ぎたらダメ」という点。
「一緒に行こうよ」の声掛けの役目が『お見合い状態(誰が声をかけるの?)』になってしまって、結果、声が上がりません。
そのグループによっぽど牽引力(発信力)がある人が混じっていない限り、4~5人のグループにコツコツとアタックしていくのがいいとこだなぁと思います。
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▼ 当たり前を当たり前にやる
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ここまでの話は『奇策』です。
作戦としては見応えもあるので、サロンの記事としてもウケが良かったりします。
ですが、奇策は所詮、奇策で、プラスアルファでしかありません。
兵法を学ばれている方なら御存知だとは思いますが、「成功確度の高い作戦」というのは往々にして面白くありません。
「見応えがある面白い作戦(奇策)」というのは、“結果がどっちに転ぶか分からないから”見応えがあるわけで、三流のリーダーは大体そこに酔いしれるので、よく負けます。
#急に口が悪いぞ
僕の友人には、各シーンを牽引するリーダーがたくさんいますが、彼らは往々にして「面白くも何ともない作戦」を、ネチネチとずっと続けています。
ちなみに、僕はネットショップでサイン本を受け付けて、サインを入れて、梱包して、配送しています。
4年間毎日です。
【キンコン西野のサイン本屋さん】
https://nishino.thebase.in/
今回の映画でいうと、「協力してくださる企業さんとのコラボ商品は丁寧に作って、丁寧に届ける」という当たり前のことを、当たり前にやらねばなりません。
ここを後回しにして、『プペル撮影会』とかしている場合じゃないんですね。
そもそも、プペル撮影会って何だよ。
#お前が言い出したんだろ
今回はローソンさんが、協力の手を挙げてくださいました。
コチラ→https://www.lawson.co.jp/campaign/lop_poupelle/
『えんとつ町のプペル×ローソン』のコラボ商品が続々と出ているのですが、「テキトーにやっといて」とは言えません。
一つに一つ丁寧に作り、届けるのも、僕の仕事です。
「映画公開中に販売するローソン限定表紙の絵本『えんとつ町のプペル』を作りたい」という申し出をいただいたので、何度もデザインをやり直して、「映画公開記念ならではの表紙カバー」を作りました。
こちらは12月8日頃からローソンの店頭に並ぶそうです。
今日、お伝えしたいことは以下の二点。
・奇策がハマる理由を因数分解して再現性を上げた方がいいよね。
・奇策に酔わず、当たり前のことを当たり前にやるのって大事だよね。これをやらないヤツ、確実に死んでるよね。
……です。
西野が斬新な打ち手ばかり打っていると思われたら皆様の為にならないので、今日は地味な内容を書いてみました。
現場からは以上でーす。
(14日、福岡行きますね!どぶ板営業だ!)
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

西野亮廣エンタメ研究所の入会ページのリンクはこちら→https://salon.jp/1hc1srjr-johu-o7eg-33xn-r8u88p2slizf

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