終わらないエンターテイメント

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この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。

2020年12月7日
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おはようございます。
イジられた時の返しの正解は、「間髪入れずに『やめろ』もしくは『お前』と叫ぶこと」という答えを出したキングコング西野です。
#この二つの言葉で全て対応できます
さて。
今日はいつもとは違った感じの記事をお届けしたいと思います。
昨日、『別冊 KADOKAWA 総力特集 西野亮廣』(12月18日発売)のゲラを読ませていただいたのですが、これがメチャクチャ面白かったんです。
『別冊 KADOKAWA 総力特集 西野亮廣』は、西野亮廣の4万字インタビューや、西野のコラム2本(3000文字~4000文字×2本)があるのですが、(僕的には)メインはそれではありません。
メインは「西野のスタッフ陣のインタビュー」で、これがメチャクチャ読み応えがあるんです。
#ときどき西野の悪口も混じっています
そこでは「西野から、こんな感じで仕事を振られて、こういう風に対応しました」が延々と語られているのですが、とにもかくにも西野の仕事の振り方がメチャクチャで、それに応えていく様が短編小説のようで、ハチャメチャに面白いんです。
映画『えんとつ町のプペル』を圧倒的なクオリティーでお届けするStudio4℃のスタッフの皆様の仕事っぷりなんて正気の沙汰ではなくて、それがイラスト(ラフスケッチ、イメージボード)付きで紹介されています。
「あぁ、これがエンターテイメントの現場かぁ」を味わっていただける内容となっております。
この本の存在に気づかないのは勿体なさすぎるので、今日は、この本の(たいしてメインでもかい)僕のコラムを一本、このサロン内で共有させていただきます。
過去にサロンに投稿したことと、今の僕の気持ちをまとめたものなので、サロンメンバーさんからすると、目新しさも何もありませんが、「こんなコラムがサイドメニューで入っている、エンターテイメントの裏側に密着した本が出ますよ」という紹介が目的なので、御了承ください。
とにかく『別冊KADOKAW 総力特集 西野亮廣』は必読です!
最後にリンクを貼っておきますので、是非。
それでは、西野のコラムです。
とうぞ!
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▼ 『終わらないエンターテイメント』
(「別冊KADOKAWA 総力特集 西野亮廣」より)
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僕がどれだけ傑作を生んだところで、お客さんが「食うもの」や「寝る場所」に困っていたら、その作品は届きません。
「エンターテイメントはお客さんの安心安全が保障された上で、ようやく存在できるもの」とはよく聞きますが、2020年ほどこの言葉が刺さった年はありません。
新型コロナウイルスは、僕のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバーにも牙を剥き、たくさんのメンバーが痛めつけられました。
彼らに映画『えんとつ町のプペル』を届ける為には、その前に、彼らの生活を守らなければなりません。
彼らの生活は彼らだけの問題ではなく、僕の問題でもあります。
「絶対に全員を守る」と決めたのが、2020年の3月。
そこから映画制作と同時に、サロンメンバーさんの活動支援を進めました。
恩着せがましくなってしまうので、支援活動の詳しい内容に関してはここでは差し控えさせていただきますが、まぁ、それなりに走り回ったと思います。
「熊本の○○さんの店は大丈夫なのか?」
「兵庫の○○さんは、ちゃんと食えているのか?」
と、スタッフに連絡を入れ続ける日々の中、気がつけば「父性」のようなものが芽生えていました。
その少し前から、若手スタッフに積極的に仕事を任せるようになったのですが。その影響もあると思います。
今、僕の会社では『えんとつ町のプペルVR』や、ミュージカル『POUPELLE OF CHIMNEY TOWN』の開発を進めていますが、現場の陣頭指揮を執っているのは僕ではなく、遥かに年下の若手スタッフです。
コロナに苦しめられているサロンメンバーの支援活動費や、
若手スタッフが手掛けるエンタメの制作費、
さらには途上国支援や、
被災地支援や、
児童養護施設への支援や、
シングル家庭の支援などにかかるそれらの費用は、
すべてオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の売り上げから出ています。
オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』は、僕が毎朝2000〜3000文字の記事を投稿していて、メンバーはそれを「月額980円」で購入しています。
そんな建て付けになっているので、やっぱり考えるんです。
「もしも僕が死んじゃったら……」
僕が事故や病気で突然命を落とす可能性はゼロ%ではありません。
もしも僕が今日死んでしまったら、オンラインサロンの記事は明日から投稿されません。
当然、オンラインサロンは閉鎖し、売り上げは止まります。
そうなると、コロナに苦しめられているサロンメンバーの支援や、
若手スタッフが手掛けるエンタメの予算、
さらには途上国支援や、
被災地支援や、
児童養護施設への支援や、
シングル家庭の支援…すべてが止まってしまいます。
事故や病気で僕が急死することは受け入れますが、それに紐づくような形で、僕の周りにいる人達が困窮してしまう未来なんて受け入れてたまるもんですか。
僕には、僕が生きているうちに、僕が死んだ後も支援が続くように、僕が死んだ後もエンターテイメントが続くように、準備を進めておく必要があります。
ほんと、すっかり父親ですね。
おかげで、最近は僕が死んだ後のことをよく考えます。
スタッフやサロンメンバーさんには、「僕らのエンターテイメントが300年続くように設計しよう」と声をかけています。
その為に僕は、〝僕の身体が消えてなくなる前提〟で、スケジュールを切らなくてはいけません。
僕は、僕の時間を「僕の身体を強化すること」に使うのではなく、「消えてなくならない収益源」の開発に使わなくてはいけません。
さっきから「死」の匂いがチラついていますが、僕はコレを、べつだん悲しいことだとは捉えていません(本当に!)。
そんなことよりも「死んだ後も支援やエンタメが回り続ける仕組みを作る為に生きてみたら、他の人とは全く違う人生を歩める」というポイントを面白がっています。
最近は日用品メーカーとコラボすることを目的とした『CHIMNEY TOWN』というブランドを作って、「トイレットペーパー」と「洗剤」を開発しました。
それらの商品の売り上げの数%は子供達への絵本(えんとつ町のプペル)の寄付にまわされるようになっているので、人がウンコをすればするほど絵本が届きます。
たとえ僕が死んでいなくなっても、子供達に絵本が届き続ければ(認知され続ければ)、その絵本にまつわる活動をする後輩スタッフも挑戦しやすくなるでしょう。
そして、どうか「絵本の印税」は、弱い人達に使ってもらいたいです。
「死んだ後も集客し続けられるコンテンツは何か?」を考えた結果、『お墓』という答えにたどり着きました。
僕が生きている間にできるだけ大きな結果を出して、できるだけ大きな影響を残せば、僕のお墓に訪れる人が生まれます。
今僕は、生まれ故郷に『えんとつ町のプペル美術館』を作るべく、せっせと暗躍しております。
それは絵本や映画のイラストが展示された無機質な美術館などではなく、実際に「えんとつ町」を作ってしまって、その中を歩いて回れる空間です。
その美術館の中に僕の仕事場と、そして、僕のお墓を作っておけば、僕の命日には少し集客が伸びるでしょう。
そうして地元に人が来て、雇用が生まれて、地元にお金が落ちて、地元の爺ちゃん婆ちゃんを助け続けることができれば本望です。
厨二じゃあるまいし、これまで「生きる意味」など考えたこともないのですが、挑戦が殺され続ける世界や、弱い人が痛めつけられる世界を終わらせる為に生きるのも悪くないなと思っています。
その為には、せめて、面白くて優しい未来がいつまでも続くシステムを「置き土産」として残してから死にたいもんです。
幸い今のところ身体は健康です。
自殺願望もありません。
万が一のことを考えて、大好きだった車の運転も辞めました。
どうやらまだまだ頑張れそうなので、終わらないエンターテイメントの創造に集中します。
最後に。
決意表明ついでに少しお願いしたいのですが、もしも僕がどこかでポックリと死んだら、お葬式はバーベキュー大会とかにしてください。
「西野って、こんなに長かったっけ?」といった物議を醸すキッカケとなる3メートルぐらいの棺桶を用意していただけると嬉しいです。
湿っぽいのは嫌いです。
いつまでもずっと面白くいきましょう。
西野亮廣(キングコング)
※『別冊KADOKAW 総力特集 西野亮廣』(12月18日発売)より
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【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

西野亮廣エンタメ研究所の入会ページのリンクはこちら→https://salon.jp/1hc1srjr-johu-o7eg-33xn-r8u88p2slizf

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