集客とクラウドファンディング

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この記事は1年前のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の過去記事です。
2018年8月31日

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『成長率エンターテイメント』

昨日の『おとぎ町の素敵な音楽会』は控えめに言っても最高すぎた。

イベントのことはブログの方で書くが、演奏もダンスも、そりゃプロに比べればボロ負けなんだけれど、それでも泣けたのは、要するに、「努力して、成長している過程がエンターテイメントになっていた」ということに尽きる。

イベント終わりで、超大手の経営・コンサルティング(プロデュース?)会社の副社長の方との打ち合わせがあった。

ザックリ言えば、「スナックをチェーン展開したいのですが、Candyさんと組めないですか?」という内容。

事業計画書を見せてもらったんだけど、『SNSのフォロワーが多い人をママにする&クラウドファンディングで初期費用を作る』とあって、「全然イケてねーな」と思った。

SNSのフォロワーが多い人が集客に成功して、クラウドファンディングでお金を集められるのであれば、ロンブー淳さんの事業や、クラウドファンディングは成功していたハズだ。

フォロワー数と「集客&クラウドファンディングで集められるお金」は、まったく比例しない。

あと、「僕や前田さんが、そんな線引きをしてもいいのか?」という“見え方”の部分もある。

今、Candyは全国に30店舗ぐらいあるんだけれど(先日、広島店と那覇店がオープンしたよ)、運営会社は店舗ごとに違っていて、彼らが、僕や前田さんや小谷夫妻の何に共感して『Candy』を始めたかを大切にしなきゃいけない。

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『失敗』を奪うな

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いろんな人を巻き込むことになるので、「組むことで、Candy側に、どんなメリットがあるんですか?」と踏み込んだ質問もしてみた。

すると返ってきたのが、

(要約すると)「我々がこれまで培った経営のノウハウをお伝えして、店がコケないようにプロデュースしますよ」

だった。

「コケなくていいのか?」と思った。

不器用だけど懸命に演奏する幻冬舎・舘野さんや、SHOWROOM前田さんや、お腹の肉を揺らしながら一生懸命踊るオジサンダンサーズの姿に、会場全体が応援モードになっていたのを目撃した直後だったので、余計に思ったかもしれない。

少なくとも僕が面白がっている『スナック』の本質は「応援する余白」にあって、マニュアルでマイナス要素を追い払ってしまった瞬間に、一気に魅力がなくなると思った。

お互い口には出さなかったけれも、隣で、前田さんも同じようなことを思っていたと思う。

全然上手くいかないところからお客さんと共有して、一緒にアイデアを出し合って、一緒に汗を流して、一緒に独自のルールを作って、一緒に問題をクリアして、一緒に成長していくところに、スナックの面白さがあるんじゃないかな?

「失敗が無くなる」ということは、「成長率が下がる」ということだ。

今、全国で展開しているスナック『Candy』は、経営に一切口を挟んでいない。

(もちろんアドバイスを求められたら、2000%で返すけど)各店舗が、そこそこ失敗して、苦労&成長を経験すればいいと思っていて、そのストーリーが集客に繋がると思っている。

僕らは看板は貸すけど、売り上げは1円も受け取っていない。

「売り上げのいくらかを、西野でも前田でもない、プロデュースとやらをしてくれた超大手の経営・コンサルティング会社に納めなきゃいけない」となると、彼らは面白くないだろうな。

サービスが行き届いた店もいいんだけどさ、僕は、「タワーマンションに住みたいから、500円のボックスティッシュを1万円で買ってくれない?」という鬼のようなボッタクリをしてくるママがいる店が好きだし、これから強いのは、そういった『人』が前に出ている店だと思う。

「ウチと組んだら1000店舗は狙えます」的なことを言われたけど、組まなくても余裕で狙える。

昨日、イベントの最後に感極まって言っちゃったけど、

こんなこと(素人が一生懸命練習して、緊張しながらステージに立つ姿)を面白がれる人達となら、どこまででも行けると確信した。

(【写真】イシヅカマコト=https://letterpot.otogimachi.jp/users/1976)

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