キミが作るファンタジーの町を拡張させるには?

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この記事は1年前のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の過去記事です。
拡張する『えんとつ町』

2018年11月24日

おはようございます。

ビジネス無精髭&ビジネス寝癖(ボサボサ頭)を展開している西野です。皆にはナイショにしておいてください。

昨夜の『株式会社ニシノコンサル』(Amazon)は御覧いただけましたでしょうか?

「メルカリネイティブ世代はセール品(メルカリで売れないモノ)を買わない」という話は、メチャクチャ面白かったですね。

「メルカリで売れるモノが売れる」となってくると、『文庫本』の価値をいよいよ見直さなきゃいけなくなってきそうです。

来年、『魔法のコンパス』の文庫本(おもくそ加筆修正したバージョン)が出るのですが、はてさて、とうしたものか。

「なるほど、その手できたか!」がありそうな気がしています。

まぁ、ボチボチ考えておきまーす。

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拡張する『えんとつ町』

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SNSで国民全員が発信できるようになり、お客さん一人一人が主人公になれる時代に入りました。

こうなってくると、お客さん一人一人を主人公にしてあげた方がいいので、崇め奉らなければならない魅力的なキャラクター(ミッキーマウス)ではなく、お客さんが主人公になれる魅力的な舞台を用意した方が時代と添い寝できるんだろうなぁと思って『えんとつ町』を作ってみました。

「『えんとつ町』は、夢を語れば笑われて行動すれば叩かれる(=空を見上げることができない)現代社会をファンタジー風味に再構築した町」という初期設定でスタートしたわけですが、気がつけば『えんとつ町』の中にある(という設定の)スナック『Candy』ができて、聞くところによると、今年から『天才万博』は「えんとつ町の中で開催されている音楽フェス」に舵をきり、美術セットもその方向で進めるそうです。

スナック『Candy』では、「まんこい」のレモンサワーが振る舞われ、『天才万博』ではアイリッシュ音楽が流れています。

お客さんの中では、それがそのまま「えんとつ町の酒」になり、「えんとつ町の音楽」になるわけで、もちろん『えんとつ町』を設計した当初は、ここまで描けているわけはなく、気がつけば、町が勝手に拡張していっているんですね。

まもなく「えんとつ町の食事」が生まれるでしょうから、それに伴って「えんとつ町の匂い」も生まれると思います。

『えんとつ町のプペル美術館』や、『えんとつ町のプペルホテル』が完成すると「えんとつ町の服」も生まれるでしょう。

VRなんかは顕著で、それこそ「キングコング西野が描いていない路地裏まで描いている」わけで、ありがたいかぎりです。

『えんとつ町』が、ここまで一人歩きを始めた背景には、「拡張させやすかった」があると考えています。

つまり、トロッコだらけの『トロッコ町』だと、VRでは実現可能ですが、現実世界に落としこむには、線路を敷かなければならないので、実現するのがかなり難しいです。

『えんとつ町』だと、既存の建物に、オレンジ色の照明と提灯と煙突をトッピングすれば、まぁ、それっぽくはなるので、「拡張するのにコストがかからない」のが良かったのだと思います。

「ありそうで無い日本」は意識して作りましたが、「トッピングだけで実現可能なので拡張しやすい」までは考えていなくて、ただ、インタビュー等で「そこまで考えていたんですか?」と訊かれたら、「そうですね」と答えてやります。キングコング西野は天才商売をやっているので、そこは、そう答えるっしょ。

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キミが作るファンタジーの町を拡張させるには?

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この文章を読んでいる99.9%の人が、自分が作るファンタジーの町を拡張させようとは思っていないので、「知ったこっちゃねーよ」といったところだと思うのですが、我慢して聞いてください。

もし、あなたが『あなたが作るファンタジーの町』を拡張させようと思うのであれば、すでに現実世界にある建物をベースにして、飾り付けや照明をトッピングするだけで作れる町にした方がいいと思います。

たとえば!

「どこにでもある森だけど、木の色はすべて青色一色にして『青の森』にする」とか。

そうすると、青の照明を用意するだけで、(たとえば何かのイベントの時だけ)既存の森を『青の森』にすることができるので、現実世界に、あなたが作ったファンタジーを落とし込むことができます。

『作品』を作るとなると、どうしても「キャラクター」の方に力を入れがちですが、その後の展開を見越した「舞台」の方にも注力してみるといいかもしれませんね(*^^*)

そんな感じでーす。

ちなみに、今日放送の『王様のブランチ』の「話題本のコーナー」、誰か撮って、コメント欄に投稿してー。

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