AMAZONのロングテール戦略

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この記事は1年前のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の過去記事です。

2020年2月9日
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おはようございます。
最近、「えほんサン」と呼ばれる機会が増えてきて、その都度、ニヤニヤしている「キングコング西野えほん」です。
なんだよ、その名前。

さて。

今日は、えほんサンが考えている「YouTubeって、たぶん、こういう感じで使った方がいいよね~」について、お話ししたいと思います。

先日、『キャリオク』の新CMの撮影をしてきました。
芸人からYouTubeになり、芸人から絵本作家になったキングコングの二人が互いの転職について結構真面目に語るCMです(※田村Pは現場で泣いてた)。

撮影場所として選んだのは『暖炉の前』です。
「火」は意外と視聴率を持っていて(ほら、キャンプの時とか、延々見ちゃうじゃん)、以前、ノルウェーのテレビ局が「薪が燃えているだけの映像」を流して高視聴率を叩いたことが話題になりました。

そんな中、スタッフさんから「火に引力があるのは分かりますが、新CMが流れるのは4月ですが、本当に『暖炉の前』で大丈夫ですか?」と質問されました。
「季節的にどうなの?」という疑問(心配)です。

その時、僕は「ノーカット版をYouTubeに流すから問題ないです」とお答えしました。

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▼ YouTubeが持っている「最も優れている機能」って何だろう?
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『ロングテール戦略』ってあるじゃないですか?
Amazonがやってるアレです。

本屋さんの売上の8割は、上位2割の「売れ筋作品」が支えていたりするのですが(※「パレート法則」や「80:20の法則」と呼んだりするよ)、Amazonは、「売れない作品」の販売量を積み重ねることで、バチクソ成功しているんですね。

「売れない作品」の販売量を積み重ねることが、本屋さんにはできなくて、Amazonにできた理由は、シンプルに『棚面積』の問題だってばよ!
(#突然のNARUTO)

本屋さんは家賃を支払わなきゃいけませんから、「売れない作品」をずっと並べておくわけにはいかないんですね。
だけど、面積が無限に存在するインターネットの世界で本を販売しているAmazonには、それがやれちゃう。

この『本屋さん / Amazon』の関係って、『TV / YouTube』に、ものすごーく似てるんですね。

テレビには放送枠(棚面積)があるので、人気のない番組は流せませんが、YouTubeは、視聴回数が10回の「超ニッチ動画」でも流すことができて、んでもって、延々と残すことができます。

そして、その「超ニッチ動画」が普遍的な内容であれば、毎日少しずつ、何年も、何十年も再生され続けて、その都度、広告費が入ります。

YouTubeの最大の機能は「アーカイブ動画が稼いでくれる」というところで(不動産収入とかに近いよね)、アーカイブ動画に稼がせるには、普遍的な内容でなければなりません。
キングコング西野がYouTubeで「時事ネタ」を扱わない理由がそれです。

「時事ネタ動画」は瞬間的な売上は出してくれますが、1年後には見られないので、YouTubeの最大の機能を使えていません。

『キャリオク』のCM制作の依頼を受けた時に、まず考えたのは、「ノーカット版をYouTubeにアップして、アーカイブ動画に『キャリオク』のCMをさせ続ける」ということでした。
なので、季節は関係ありませんし、1年後も、2年後も、見られるトーク内容にしてみました。

YouTubeは『検索』ではなくて、『関連動画』が導入口になっているので、キングコングが話題になればなるほど、芋づる式的に『キャリオク』の動画が観られて、CMになるというわけですね。

それもあって、
「ノーカット動画はキャリオクの公式チャンネルにアップするよりも、『毎週キングコング』か『西野亮廣エンタメ研究所』のチャンネルにアップした方が、絶対にイイ! ていうか、すべて僕に任せてくれたら、マジでイイ感じにするから、すべて僕に任せて!!」
とお伝えしました。

結構な数のYouTuberが目先の再生回数に目を奪われていますが、YouTubeの正しい使い方は、たぶん、コッチだと思います。

ちなみに、『キャリオク』のテレビCMでは、YouTubeにノーカット版があることを視聴者に意識させる為に、画面の下にCMの「進行状況バー(赤いゲージ)」を入れようかなぁと思ったりしています。
テレビCMに、YouTubeCMのCMをさせようという魂胆です。
天才かもしれませんね。

現場からは以上でーす。

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