会社に支援した新入社員の取り分

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この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。
2020年6月17日
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おはようございます。
ときどき、怖い感じの陰謀論者の方々から「キンコン西野は上級国民(天皇家の血筋)だから成功している」と言われることがあるのですが、最下級国民の時期が10年以上あったことをカウントして欲しいと思っているキングコング西野です。
#ゴッドタンの時は常に最下級国民
さて。
今日は、会社経営をされている方や、これから会社経営をされる方と一緒に考えたい「副業に関するユニークな出来事」についてお話ししたいと思います。
……
現在、海外在住のサロンメンバーの皆さんにご協力いただきながら、絵本の海外出版の話を進めています(※すでに数件決定しました!)。
そういった海外出版の交渉に入る時に必ず調べられるのが「西野亮廣が何者であるか?」です。
作品の力だけでなく、作者の人物像&影響力も出版するか否かの判断材料になってくるんですね。
ビジネスなので当然の話です。
過去の実績に関してはなかなかイイ感じのものをお見せできるのですが、どうにもこうにも伝わらないものがあります。
それが「オンラインサロン」です。
僕らが毎日のように触れている「オンラインサロン」という文化は海外には存在せず、たとえ「○○でMBAを取得しました」という方と話しても、頭では理解できても、手触り感をもった理解はできていません。
「物語を販売しているのでプロジェクトが失敗した時の方が売上が上がることもあるよ」と言っても、だいたいキョトンとされます(笑)
世界のどこを探しても「オンラインサロンを絡めた会社作り」の答えを持っている人はいないので、一応、僕らが世界初の実験台となっています。
このサロンには僕よりも先輩の経営者さんや、上場企業の社長さん達もたくさん在籍されているので、「僕らの実験結果が参考になればいいなぁ」と思いながら、今日もリアクション芸人を続けております。
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▼ 会社のプラットフォーム化
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以前お話したことを少し「おさらい」します。
僕が働いている『株式会社NISHINO』は、社員の副業を容認するどころか、ゴリゴリに後押ししています(笑)
現在、「働き方改革」とは名ばかりで、副業を認めない会社はまだまだたくさん存在します。
「給料を払っているのだから、ウチの業務に集中しろ!」という考えもあるでしょう。
また、
新人研修に莫大なコストを割いているのに(※新入社員にやらせるより、経験のある社員にやらせた方が大きな結果が出るんだけど、それだと、いつまでも新入社員が育たないとから、結果を諦めて現場に立たせたりする)、ようやく仕事ができるようになった途端(ようやく会社の売り上げを出せるようになった途端)に、「会社、やめます!」と言われてしまうと、あそこで費やしたコストがパァーになってしまうので、『他のことができない身体』に育てる意味もあるかもしれません。
その考えは、よくよく分かります。
ただ今は誰でも発信ができる時代です。
優秀な子は、その気になれば自分一人で稼ぐことができます。
そんな優秀な子がわざわざ会社を選ぶ時に、「使い勝手の悪い会社」は絶対に選ばないでしょう。
優秀な人材が集まらない会社は回らない(高い確率で淘汰される)ので、これからの時代は「会社の使い勝手」が非常に重要で、以前もお話しさせていただきましたが、会社は『プラットフォーム』を目指さないと、なかなか厳しくなってくると思います。
文章を販売したくなったら『note』、
動画を配信したくなったら『YouTube』、
ブロードウェイでミュージカルを作りたくなったら『株式会社NISHINO』…といった感じで、会社も「発信プラットフォームの選択肢の一つ」になることが、どうやら重要っぽいです。
そんなこんなで『株式会社NISHINO』は社員の副業を後押しします。
このことが、吉と出るか?凶と出るか?というのが本日のテーマです。
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▼ 新入社員が会社に18万円の支援をした
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現在、株式会社NISHINOは映画『えんとつ町のプペル』の制作(主に宣伝)に携わっており、その一貫で、クラウドファンディングを実施しています。
https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/1547
集まった支援金で映画の前売券を購入し、全国の子供達に映画『えんとつ町のプペル』をプレゼントするというものです。
このクラウドファンディングのリターンには、「手を挙げてくださった子供施設に映画を贈れる権利」というものがあります。
たとえば、『世田谷区の体操教室の子供達100人に映画を贈れる権利【18万円】』といった感じ。
この度、『世田谷区の体操教室の子供達100人に映画を贈れる権利【18万円】』が購入されたのですが、実は、その購入者(支援者)がナント、ウチの新入社員(セトちゃん)だったんです。
(※詳しくはコチラ↓)
https://note.com/banana_am/n/n1e217a8ed079
副業を後押ししまくっていたら、「そもそも副業でこれだけの収入を得られたのは会社が後押ししてくれたおかげだから…」と言って、副業の売り上げで会社のプロジェクトを支援してくれたのです。
たぶん、いいヤツなのでしょう(笑)
この件について、多くの経営者は考えなければなりません。
まず一つ確かなことは「副業を禁止していたら、これは起きなかった(18万円の売り上げは出なかった)」ということ。
これは、まぁ誰でも理解できることだと思います。
そして、ここで終わらせずに、もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
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▼ 会社に支援した新入社員(セトちゃん)の取り分は何だったのか?
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今回、セトちゃんの取り分は大きく2つあると思います。
【1つ目】
「さすがに、申し訳ないよ」と言って、僕がここで18万円を封筒に入れてセトちゃんに渡してしまうと、セトちゃんのアクションが無駄になってしまので、今回は有り難く頂戴します。
が、そこはまぁ稀代の伊達男キングコング西野です。
少し時間を空けて(別の機会に)セトちゃんには、18万円分以上のものを個人的に返します。必ず。
加えて、セトちゃんには世田谷の体操教室の皆さんから「18万円分の感謝」が返ってくるので、(ドンブリ勘定ですが)セトちゃんは「18万円で36万円を買った」という結果になります。
こうして6万5000人に紹介されているので、特典として「フォロワー」も付いてきます。
たぶん、特典の方がリアルに高いです(笑)
上手にお金を使って、資産を倍以上に増やしたわけですね。
めちゃくちゃイイことだと思います。
だって皆、幸せになってるんだもん!
【二つ目】
経営者が目を向けなければいけないのはココです。
セトちゃんは現在『株式会社NISHINO』というプラットフォームを使って、ブロードウェイミュージカル『Poupelle of Chimney Town』を制作しているのですが、そんな彼からすると、自分が使っているプラットフォーム(株式会社NISHINO)を勝たせた方が絶対にイイんですよね。
プラットフォームの影響力を上げれば上げるほど、自分のプロジェクトの成功確度が上がるので。
こういう流れは、経営者が考えることで、これまで社員が考えることではありませんでした。
ところが、会社をプラットフォーム化して(社員が自分でお金の流れを作れるようにして)、社員にプロジェクトの全権を渡した瞬間に、「会社を勝たせよう」という方向に矢印が向いた。
そしてついには自腹を切って、会社に支援(投資)をし始めた。
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▼ 会社としてメリットがあるのは、どっちだ?
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こちらは、ウチのインターン生(まーちゃん)のブログです↓
https://note.com/maayamakino/n/n87f3f2e562e8
彼女は今、VRの開発を担当していて、昨日、開発費用を集めるクラウドファンディングを立ち上げ、一晩で150万円を集めていました。
会社は彼女の副業を後押ししていて、彼女はそこで得た「影響力」を、こうして会社のプロジェクトに使ってくれています。
これもまた、副業を禁止していたら生まれなかった流れです。
会社は「時間で社員を縛る」のではなくて、「社員とのヒアリングを繰り返して、社員の目的と会社の目的の合致点を探り、その目的が実現できる舞台を提供し続ける」に針を振った方が、最終的に勝つんだろうなぁというのが現時点での僕の結論です。
前々から言っていたことが、こうして具体的な結果として出てきたので、今回皆さんに共有させていただきました。
株式会社NISHINOは現在、インターンの第3期生を募集しています。
彼らのプラットフォームになれるよう努めていきたいです。
現場からは以上でーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

西野亮廣エンタメ研究所の入会ページのリンクはこちら→https://salon.jp/1hc1srjr-johu-o7eg-33xn-r8u88p2slizf

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