クラウドファンディング化する世界に生きる僕ら

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この記事は1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事です。

2020年12月18日
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おはようございます。
今日は朝から「お婆ちゃんが紫色を好むのか、お婆ちゃんの向けのお店を出そうと考える人が紫色を好んでいるのか?」という重大なテーマと向き合ったキングコング西野です。
さて。
今日は『お金とオンラインサロン』というテーマでお話ししたいと思います。
「金稼ぎ、グヘヘヘ…」みたいな話じゃないです。あしからず。
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▼ 映画『えんとつ町のプペル』のプロモーションの裏で密かにバズっていた企画
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毎朝のVoicyで案内させていただいております『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング口座【上級編】~』のクラウドファンディングが、実はキンコン西野史上最高の数字を叩き出しました。
現時点(募集締切まで14時間)で…
支援者数=【1万3938名】
支援総額=【 7387万1400円】
です。
(※こちら→)https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/2158
データを(次の挑戦に活かせるように)まとめないとアクションをおこした意味がないので、今回このような結果が出た理由をザックリとまとめると、たぶん、こんな感じです↓
①企画タイトルで趣旨の全てを説明していたので分かりやすかった。
②リターンが一つしかなかったので、見やすかった。
③普段、Voicyで話している内容との親和性が高かった。
④支援の使い道に「納得感」があった。
②に関しては、「リターンを随時追加していくことでプロジェクトを盛り上げていく」という方法もあるので(それも正解なので)、『時と場合による』というところだと思います。
今回、ここで皆さんにお話ししたい内容は④です。
(※前半は、以前、皆さんにお話しした内容のおさらいです)
僕自身、お客さん側に立ってみてクラウドファンディングの数々の企画ページを見た時に感じるのは、「この人、お金の使い方が下手だなぁ…」です。
それが顕著に表れるのが『リターン一覧』。
「いやいや、そのリターン(返礼品)をその値段で出しちゃうと、原価計算したら、最低でも200個は売れないと(支援してもらわないと)黒字にのらないでしょ…」というのが普通にあったりします。
その瞬間、「こんな簡単なお金計算もできない人にお金を託して大丈夫かしら?」という不安に襲われて、支援の手が止まります。
他にも、「企画概要(プレゼン文章)が長すぎるプロジェクトオーナー」にも同じ疑問を抱いています。
「『今、必要な言葉』と『今、必要ではない言葉』の取捨選択ができずに、支援者の【時間】を悪戯に奪ってしまう人(=時間の価値を分かっていない人)に、お金を託して大丈夫かしら?」という不安に襲われて、支援の手が止まります。
これはクラウドファンディングの一つの結論だと思うのですが、クラウドファンディングで成功する為には、それまでの信用獲得のドブ板営業もさることながら、なによりも大切なのは、
「お金の使い方が上手い(上品)と思ってもらうこと」
だと思います。
当たり前の話ですが、100万円をドブに捨ててしまう人には100万円は託せないんですね。
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▼ クラウドファンディング化する世界に生きる僕ら
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ここから時代は、全てのサービスが「クラウドファンディング化」するでしょう。
機能で差別化が図れなくなった今、「誰が手掛けている商品を買うか?」になってくるからです。
厳密に言うと、「誰が手掛けている商品を買って、誰の生活を応援するか?」になってくる。
【購買】と【支援】の境界線が曖昧になってくるのは間違いありません。
その時、「お金を上手に使ってくれる人」のサービスが売れやすくなる(そこにお金が集まる)のは当然です。
他方、
貯金に励んで、お金を使う訓練を怠る人(=お金の使い方が下手な人)のところには、どんどんお金が集まらなくなるでしょう。
僕らが学ばければいけないのは、『お金の使い方』です。
今回のクラウドファンディングでは、現時点で【7387万1400円】という大きなお金が集まりましたが、サイトの利用手数料を除いた全てのお金を『映画 えんとつ町のプペル』のチケットプレゼント代に充てています。
チケットを1枚売ったからといって、僕の手元にいくらか入ってくるわけではありません。
もちろん、「『えんとつ町のプペル』が一人でも多くの人に届けば届くほど今後の活動がしやすくなる」というメリットはあるので、巡り巡って利益は発生するのですが、今回、僕がおこなったことは「お金を稼いだ」わけではなく、「お金を移動させた」だけです。
オンラインサロンのお金まわりも似たような感じになっていて、オンラインサロンで「お金を稼いでいる」というより、お金を“移動させています”。
「お金を移動させる」という作業が非常に重要だと僕は思っています。
お金を移動させる量を増やせば増やすほど、それによって「食える人」が増えからです。
7000万円を集めて、7000万円全額をチケット代の購入費に充てたら、僕の手元には1円も残りませんが、チケットを販売している方々の生活を守ることができる。
西野のアクションによって食えている人(西野に倒れられると困っちゃう人)の数が、そのまま西野の防御力になるので、お金の移動は、自分の防御力を上げる為の必要経費だと考えた方がいいと思います。
金銀財宝を貯め込んだところで、攻め込まれたら終わりなので、「分厚い城下町」を作ることが非常に重要なのですが……ネットリテラシーの低い人は、目先のお金に目が眩んで、自分だけが得をする方法を選んで(それがネットのイイトコロだと勘違いして)、防御力(応援される理由)をグンと下げてしまうので、短命で終わります。
クラウドファンディング化した世界は、10年~15年前のインターネットに見られた「出し抜く者」が勝者であった時代とは全くルールが変わっていて、「応援される者」が力を持ちます。
僕らはもっと「お金の使い方」の重要性について議論すべきだと思います。
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▼ そして、オンラインサロン
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僕の目的は世界中の笑顔の総量を増やすことなので、もちろん今後もエンタメへの投資は厭いません。
その一方で、今、弱っている人の支援も(自分の活動が継続できる形で)続けさせていただきます。
ここからは御報告です。
新型コロナウイルスで大きな打撃を受けた『東急プラザ渋谷』さんには、更に追加で、『映画 えんとつ町のプペル』のチケットを(たしか1000枚ほど)プレゼントさせていただきました。
店内を回るスタンプラリーの景品に使っていただいて、店の売り上げが伸びると嬉しいです。
自粛延期が決定して大きな打撃を受けている道頓堀商店街さんには、絵本『えんとつ町のプペル』を1000冊支援させていただきました。
営業を本格再開後の「客寄せアイテム」としてご利用いただけると嬉しいです。
今年、水害で大きな大きな打撃を受けた熊本の被災地(人吉)には、えんとつ町のプペルの光る絵を詰んだ『プペルトラック』を走らて、光る絵本展を開催します。
(※12月23日、24日)
このトラックはサロンメンバーさんの持ち物なのですが、外装の全面プリントの費用は支援させていただきました。
人吉の皆さんは、今年はとってもとっても頑張ったので、クリスマスぐらい楽しいエンタメがやってきて欲しいじゃないですか😁
僕はよく「モテたいから支援しています」と照れ隠しで言っていますが、あながち嘘じゃねぇなぁと思っております。
やっぱり、巡り巡って、自分の為になっているので。
ただ、それによって損をする人が一人も出ないようには心掛けています。
自分が稼いだお金を全額他人に使ったらどんな展開が待っているのかを知りたくて、せっせと活動していますが、「メチャクチャ応援されるようになって、余計に活動しやすくなった」というのが今のところの結論です。
いきなり大きな額を移動させることは難しいと思うので、スモールスタートで、まずは身近なところから試してみてください。
そこで得た感覚が、クラウドファンディング化するこれからの時代を生きる上で、大きな大きな力になると思います。
今日は新刊『ゴミ人間』と『別冊カドカワ【総力特集】西野亮廣』の発売日です。
夕方には、発売を記念したオンラインイベント(無料)もおこないますので、お時間あれば是非ご参加ください。
(※ナイショですが、今日、17時に渋谷TSUTAYAさんに行きます。バッタリ出くわしたら、サインさせていただきます)
現場からは以上でーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

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